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◆受講生 Dさん◆

 

第1回TYG 栂池 救援者訓練

 

(前夜)

夜8時半に新宿に集合し、最速のH講師車にて中央道をまっしぐら。深夜着。

皆は宴会に突入。睡眠不足が翌日の行動にひびく私は、さっさと寝床へ。若くないのを理由に、体力温存を図る。

(初日)

7時起床。8時朝食。ビーコン解説を受け、シールを装着し9時半出発。

落倉湿原でビーコン探索の開始。ビーコンの新規購入者のほとんどがPeeps DSPを所有。確かにこれを持っているメンバは探索が一番早い。

少し雪が舞い始めるが気持ちのよいブナ林で昼食。私を含む女性二人はいったんもどって昼食。親切なご主人から無料のおはづけをサービスしていただく。

午後からは2班に分かれて、さらに複数のビーコン探索。遺留品からの探索練習など、役にたつ内容だった。

夕方、宿にもどって、今度は地図読みの演習。事前にカシミールで磁北線をひいて印刷した2万5千分の1の地図を作成しえ持参したので、講義の内容は問題なく理解できた。

夕飯に、岩魚の骨酒と白馬錦をいただき、和やかに団らんする。シールを乾かし明日の準備。自分は10時に寝床にはいるが、若者達の宴会は続く。

(2日目)

早稲田小屋まではハイクアップ。朝からアディダスのサングラスのレンズがはずれて、あわてるが、ゴーグルがあるので我慢することに決める。途中途中で、雪崩地形の説明をS講師からお聞きする。逃げるなら広葉樹の下のほうが安全だという解説が印象に残った。O講師にキックターンを念入りに教わるが、これが後で大変、役立った。

雪は2m50cmほどで、弱層テスト、コンプレッションテスト、ジャンプテストなどをおこなった。また、ピットに横たわったT講師を、皆で順番にプローブでつついてみて実際の感触を体験してみる。また、実際にフィールドで埋没者を探す練習を、スキー板をつけておこなう。由美ちゃん人形はリアルで、手を掘り出したときにはドキッとした。

スキーの上手なメンバーは狭い森林斜面に向かうが、私は、林道経由でゲレンデ上部の広大な非圧雪地帯を滑り降りた。ゲレンデの途中でビデオカメラで全員の滑りを記録。はずかしいことに、私はひっかかってころびそうになった。

駐車場に戻り、帰京。途中、そばやで天そばを食べて、店主に信州りんごをおみやげにもらった。盛りだくさんで、大変、楽しい講習だったが、次回のために用具の点検リストを作成した。

 

第2回TYG かぐら 深雪滑降

 

(前夜)

8時に新宿に集合し、10時半には、ぎえもんに到着。H講師の車はいつも一番のりだ。

私を除く皆は、ここから宴会に突入するが、やはり、年を考えると睡眠はしっかりとらねば、と思い、ここはじっと我慢。

(初日)

6時20分起床。朝食後、和田小屋へ移動。

厳冬期の深雪に備えて購入した、センター100ミリのファットの板に慣れずに苦労する。浮力はあるが、ささると重いし足回りがばたつく。またリフトで風を受けるとすごく揺れる。

リフトを降りてシールをつけ、2班に分かれて、頂上めざしてハイクアップ。寒いし視界が悪い。ヘルメットの上にフードをかぶらないと顔が凍傷になりそうだ。

頂上リフトまで交代にラッセルするが、うまくできない。「花魁のように」、というS講師の言葉を思い出すが、やっぱりうまくできない。

T字の地点でCTテスト。中尾根の一本したの尾根ぞいから沢にむかって深雪滑降。新しい板になれないので、小回りで雪面いっぱいにひろがって滑る。太い板のおかげで沈まない。

(2日目)

昨日同様、頂上リフトまでは交代でハイクアップ。女性はすぐに疲れて交代してしまう。若い男性Aさんが、ひとりで頑張っている。A班のSさんが頂上リフトでGPSの電源を入れているのを見て、自分もGPSの電源をON。のどが渇いたので少し行動食と水をとる。

さらにハイクアップやラッセルを続ける。尾根上にでると美しいモンスターに出会い感激。CTテストの場所にたどりつくまでに、シールをつけたままの滑走が2箇所ほどあり、そのうちの一箇所の直滑降で、太いロッカースキーが勝手に左側に曲がっていく。ああ、これが、このロッカースキーの特性なんだ、と知る。

CTテストで雪は14回目でクラックがはいる。Moderate。

皆で写真を撮影後、いよいよ中尾根から滑降。お天気もよく素晴らしいパウダーを、一気に滑っておりていく。と最後の急斜面にくる。

スキーに自身のない私は、緩やかな斜面だといわれた方角から滑ろうと、他の2人とそのまま中尾根を降りていった。と、突然、斜面が急になったことに気がつき、少し引き返してから滑降することになった。最初のひとりがトラバースして滑り始めたとたん、ゴーという音とともに雪崩が起きる。スキーカットで、トラバースしたとおりに雪が切れて、したに向かって落ちていった。幸い誰も下にはおらず、けが人はなかったが、そのまた後を滑ることになった私は本当にドキドキした。転ばないように、二次雪崩をおこさないように、ということだけに気をつかった。下まで一気に直滑降し、振り向いたらすぐ後ろにH講師が私にぴったりくっついており、少しほっとする。(ご心配をおかけしました!)

 

第3回TYG 鍋倉山 雪洞訓練

 

(前夜)

夜8時新宿発。栄村をぬけ、一路、宿へ。深夜12時半到着で一番のり。

2段ベッドでお先に就寝。午前2時頃、目が覚めると女性陣は地図読みの復習をしていた。偉い!

(初日)

8時朝食、9時出発。シールは前夜に装着済み。鍋倉山のゲートまで10分ほどで到着する。ものすごい雪だ。都立小屋は6mの雪だから2階からしか出入りできない、と連絡がはいっている。ふぶきの中を順番にラッセルしながら進む。例年にない大雪のため、途中で出会った単独スキーヤーは小屋で引き返していった。尾根はみえているが到達できず、雪洞を掘る場所を探しながら先に進むが、ここで2度目の雪崩に遭遇する。バフッという音とともに右側の沢の上の斜面で、突然、雪崩が発生。例年にない雪に、M講師はこれ以上すすむのはやめて手前の林の下部に雪洞を掘ることを決定。

雪崩れのあった場所の左側斜面で、班ごとに雪洞を計4つ作った。掘るために深雪でUターンしなければならないのだが、この方向転換が難しかった。台所用手袋とシャベルをだして掘り始める。Y講師は抜群のセンスと素早さで雪洞内部をぐんぐんと掘っていく。講習生は雪を捨てる作業に手一杯。それでも1時間ほどで完成し銀マットを敷いて鍋を始める。

どこの雪洞も、寝室兼リビングとトイレつきが標準で、豪華な班の雪洞には台所もついていた。雪から水を作り、今期が最後だというY講師特製の、おいしいきりたんぽ鍋と海草サラダをいただき、楽しいひと晩となった。夏用と秋用寝袋を2つ重ねてもぐっていたため、夜は思ったより快適だったが、長野県内でこの冬一番の寒い朝を迎えた。(菅平でマイナス29・2度、野沢温泉でマイナス15・5度を記録し、観測史上最低、とのニュースをあとから聞く。)温度の一定な雪洞は寒かったが、快適で、大変勉強になった。

(2日目)

6時起床。晴天だったが、昨日の雪崩を考え、山頂にいくのは中止する。(山は引き返す勇気も必要なのだということが、よくわかる。学校なのだから事故はおこせないと思う。)CTテストの後、滑降。いつもながら、この時が最高に楽しい。

都立大小屋にたどり着き、2班に分かれてコーヒーを飲みながら次回の蓮華温泉の打ち合わせをする。私はM班。いじめられ役か…。5人でリーダーとサブリーダ、共同装備を決定し、ルートとCTテストの場所を確認する。その後はなだらかな斜面を駐車場まで滑走して、帰京。栄村でカレーラースを食べて、今回は早いもどりだった。

 

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