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◆◆第一回実技講習◆◆

【山域・場所】北アルプス・栂池高原

【日程】   2011年1月14日(金・夜)~16日(日)

【目的】   雪崩訓練

 

●受講生1 

 

 緊張間いっぱいで迎えた講習机上講習でお会いした講師の方々、受講者の皆様とはどのように接してよいのか、不安いっぱいで臨みました。最寄駅でピックアップいただき、車中でも楽しい会話で和む事ができました。深夜宿泊先の「落倉荘」に到着した時にはほとんどの方が到着されていましたが、ホッとしてすぐ休みました。

 14日は出発時から雪で、落倉自然園周辺での基礎訓練開始です。入り口でのビーコンチェック後、寒さの中2人1組でビーコン探索の開始です。新雪でしかも私達だけの足跡しかない場所でビーコンを隠すのは難しく工夫をしましたが、すぐ捜されてしまいました。2,3回繰り返すうちにお互いに見つけられないように、又見つけて欲しいとの気持ちで、いたわり思いやりも少し芽生えてきました。

 午後は2班に別れ、リーダー、見張り、ビーコン探索など役割分担して行いました。しかし、初対面での指示は遠慮も出てうまく機能しないと感じます。やはりチームとしては

回数を重ね、お互いの呼吸を読めるくらい訓練と人間関係を築いておく必要性を感じました。ぎこちないながらも何とかこなしましたが、講師の方々の巧みな隠す技術には戸惑い

ました。机上でのポイントは、遺留品の付近、植生の付近、雪崩の流れ方の把握をする等でした。その地点を捜索すると良いように埋めていただき実技として体得する良い訓練でした。

 夕食時は講師の方々も受講生のとの交流を積極的に進めていただき、地元の食材をふんだんに使った料理がより美味しくいただけました。楽しい夜でした、遠くで話声が子守唄のように聞こえていましたが、睡魔には勝てずグッスリ休みました。

 15日も雪が降り続いており、車道も除雪待ちの有様でした。早稲田小屋周辺での訓練予定でしたが、ゴンドラ上部からすぐの林道で行う事になりました。積雪3m位、気温はー16度じっとしていると寒さがしみてきますが、S講師は寒さも吹き飛ばす熱気で講義して下さいました。新雪も80センチメートル以上でいつ雪崩が起きてもおかしくない状況と説明があり、身長がスッポリ隠れる位深く掘り下げてCTテストを行いました。スノーソウもシャベルもスイスイ動くので力要らず、どこでも「握り拳が入る」この事体験は貴重でした。

 場所移動との指令で寒さから開放されと喜んでおりましたら、講師からいきなり雪崩遭難との指示、心の準備がないのに突然起きるのが現場では当たり前なのに全員戸惑う。昨日の訓練が確実に実践できていたが、植生の付近での捜索がうまく行かず時間を取られました。講師の方々のすばらしい演技力には脱帽です、ゾンデ棒に刺されても我慢してくださったり、捜索に時間がかかっても見守って下さった事感謝申し上げます。

 今回の講習で学んだ事は事故を防ぐ為の知識としては最小限でしょう。毎年繰り返し訓練し、初心者なりに体験を重ね、知恵として身につけてゆき末永く安全な山スキーを楽しみたいと思いました。

 

●受講生2

 

 先に机上で雪崩の基礎を学び、いよいよ実践での講習会。第一回実技ということで・・・まだお互いに皆さんの顔とお名前が一致せず、リフト券ホルダーにそれぞれ名札をつけて開始。

 1日目は宿舎「落倉荘」から歩き出してすぐの落倉自然園にて実習。まずは2人1組にてビーコンサーチ。十字法を用いて埋めたお互いのビーコンを探す。今回1本アンテナのビーコンから3本アンテナのビーコンに買い換えたので、どのよう違うのかを試すのが楽しみでもありましたが、3本アンテナは本当に早くて正確なのでビックリしました。一緒に組んだIさんとは違う種類の機種でしたので、途中で交換して試したりもして実験。埋められた状態の向きによって反応が違っていたりするので、自分のビーコンの特徴をよく理解しておくのも大切だと思いました。

 その後、2班に分れてより実践に近い形での「救助シュミレーション」。それぞれ役割を決めて捜索する。リーダー役を交替し、何度もシュミレーションするうちに何となくチームワークも良くなり素早くできるようになってきました。震える寒さの中、「遭難者」になりきり雪に埋まって弱々しく笛を吹いていたO講師の根性には頭が下がりました。(場も和みました・・・)リーダーがいかに大切か、そして慌てないで冷静になることが大事!ということがよくわかりました。

 宿舎に戻り「コンパスの使い方について」の座学。実際にT講師が利用している地形図を見せていただく。さまざまな書き込みがしてあり、保管方法なども教えていただいた。

 2日目は栂池ゴンドラ上部からシールで早稲田小屋周辺まで登る予定が、昨日から雪がやまず「危険」との判断で少し登ったあたりでの講習となる。雪面を掘りS講師が雪温計を用いて詳しく説明してくださる。ルーペで雪の結晶なども見て、また2人1組で実際にピットを掘ってCTをやってみる。今回は新雪が1メートルも積もっていたのでやわらかくすぐに崩れてしまいました。講習会を終えて下山中「たすけてください~」との声。もうすっかり気を許していたので、まさに不意打ち!!昨日散々シュミレーション訓練をやっていたというのにやっぱり慌ててしまう・・・。時間はかかりましたが、みんなで協力してどうにか見つけだすことができました。この日のように新雪で深雪の場合、スキーを脱ぐと埋まってしまって移動が大変だし、でも板を履いているとスコップで掘れないし・・・山スキーの場合はリーシュも付いているので板を履いたり脱いだり・・・が、意外と大変でした。

 昼食後はお楽しみのゲレンデ滑走。講師の方々はもちろん、受講生も皆さんとても上手で焦りましたが、なんとか落第せずに済んでホッとしました。

 過去に他団体での雪崩講習会に参加したことがありましたが、参加人数も多く1日だけでしたので、あっという間に終わってしまった感じでした。今回のスキー学校の雪崩講習会では2日間じっくりと学ぶことが出来、少人数で、より実践に近い形で体験できましたのでとても勉強になりました。受講生10人に対し講師の方が8名も付いてくださったというのも非常にありがたかったです。

 「滑りたくなる斜面=雪崩リスクが高い(場合が多い)」とのお話がありましたが、非常に危険な遊びをやっているんだという自覚をもって、安全に楽しめるように・・・今回教えていただいたことを今後に生かしていきたいと思います。

非常に寒い2日間でしたけれど、丁寧にご指導いただきましてありがとうございました。

スキー経験豊富な面白い方ばかりで、全体を通して楽しく過ごすことが出来ました。8期の皆さんと出会えてよかったです。お世話になりましてありがとうございました。

 

●受講生3

 

山スキー学校の最初の講習は雪崩講習です。初日は落倉湿原にてビーコントレーニングとプローブ&スコップを使い救助の練習をリーダーを代わりながら行いました。まだ、お互い顔や名前も分からないので動きもぎこちなく今考えると楽しかったです。二日目は栂池ゲレンデ近くで雪の構造を調べてコンプレッションテストの練習と実践的なサーチテストにプローブで人やリュックを刺した感触を覚えたりゲレンデでの滑りの披露でした。楽しいばかりが山スキーではないので、どれだけ自分の行動と雪崩とが背中合わせなのか常に考えないといけないと思いました。また、スキーが上手くなりたいと思い練習したり体力つけたいとトレーニングするように少しでも雪崩について勉強を続けて山スキーの経験をつんでいきたいと思いました。

 

●受講生4

 

今年は雪が多く誰もがうきうき。訓練予定地に向かい、山スキーを履くが、誰もがスムーズ。受講者に全くの初心者はいない。緊張するとともに、もっと素人が参加していいのに、とも思う。

 それにしても、みんな装備が素晴らしい。私のなんか、35年前にチョゴリザがヒマラヤ遠征隊のために開発した、当時の最高級オーバーヤッケで、私もヒマラヤで一回使ったきりで、大切にとっておいたものだ。下着はアンゴラ羊毛の無脱脂タイプ。しかしみな、私よりはるかに薄着なのに暖かそうだ。化学の進歩は素晴らしい。

 それはともかくビーコン実習は講師のSさんの説明が丁寧で、実習も大変よかった。とにかく急いで5分以内に助けなければ…10分では生存率が極端に下がる。しかし実際は本当に難しい。何とか探し出しても11分、12分と時間が過ぎて行く。復習、自分の会に帰ったとき、練習を繰り返すことが何よりも大事と感じた。ありがとうございました。