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◆◆第三回実技講習◆◆

 

【山域・場所】       信越・鍋倉山

【日程】      2010年2月26日(金)夜~28日(日)

【目的】      雪洞・ビバーク訓練

 

受講生8  A班

 

初めての雪洞泊

 

 より自然な山スキーに関心を持ち東京山スキ―学校の門を叩きました。雪崩にあわないための訓練、雪崩に遭遇してしまった時の対処法など、ゲレンデスキーには無い新鮮な技術を教わります。

 さて、今回は待ちに待った雪洞訓練です。

前夜からの雨は、パラパラの小雨で、薄いガスがかかり視界は今ひとつでしたが皆元気に出発。T所講師を先頭にグイグイと高度を上げていくと、ガスも少しずつ切れた頃鍋倉山の鞍部に到着。そこからは、各般に分かれて雪洞を掘り始める。我が班はT所講師が、手際よく掘り始め、掘り方のお手本を見せてもらい、受講生のわれわれも交代で掘り始めます。

 新潟出身のM本氏が、隠れた才能を発揮、物凄い勢いで掘る、掘る、掘る、アット言う間に大きな雪洞の完成でした。余りの凄さに「人間パワーシャベル」のニックネームが付きました。

 今宵の雪洞での晩餐は、T所講師の手作りのディナー、チリ産のフルボディーの赤ワイン、オードブルはセロリ、さきいか&わかめのT所風スペシャルドレッシング和え。

メインディッシュは、オイスターとほうれん草のリゾットT所風オニオンスープ付きで大満足。 各自持参の飲み物もウイスキー、泡盛、芋焼酎、梅酒、etcも美味しく、山の話もおかずに全て飲み干し楽しい夜は早く更けていきます。

 雪洞泊は初めてでしたが、思いのほか暖かく、雪山の中でこんなに暖かい夜を過ごせるとは感激です。

 ぐっすり寝た朝の目覚めは気持ち良く、今日の行動の楽しさを予感させられる。締まった雪でカリカリの鍋倉山から東尾根を滑走開始、あれよあれよと言う間に都立大鍋倉山荘に滑り降り、卒業山行の打ち合わせ、そこからは緩い斜面を滑って駐車場で終了でした。 「アーアーもう終わっちゃった、楽しい時のたつのはなんて早いのだ」と思いつつ後かたずけ・・・

 こんなに楽しい「遊び」を教えて頂いた、講師、スタッフの皆様に感謝、感謝です。

有難うございました。山スキーにどっぷり漬かってしまいそう・・・ヤバイ???

 

受講生9  B班

 

この日の鍋倉山は天気予報に反してほぼ好天だった。登行ルートに関しては、事前に講師の方から詳細な指示をいただいていたので、みな地形図への書き込み等、事前準備は万端だったと思う。地形図を見ながら雪洞堀削予定地点までピタッと辿り着けるか、にわか山スキーヤーの私達は頻繁に地図を見ながらワクワクしながら登行した。前回の神楽峰での夜、読図についてはかなり詳しく教えていただいたので、皆さん、読図は完璧だったのではないだろうか。

締まった雪のお陰で沢中を歩けたが、軟雪や全層雪崩の時期には歩いてはいけないルート。その場合にはどの尾根を歩くのだろうかと考えながら登った。こうして講師の方々の庇護の下、ニコニコしながら登れるのは今のうちだけ。これら1回1回の講習を大切にして脳裏に刻み込み、いつかは独立した山スキーヤーになりたい私達。学校が終わって自力で山に入るようになったら、悪天にも対応出来なければならないし、万が一の時には雪洞を掘ってビバークという事も有り得る。その場合、いったい何人で何時間で安全な態勢を得られるのか大変関心があった。

講師陣の先導で、雪洞堀削地点に到着。雪洞の天井は落ちてこないのかと心配だったので雪が硬くてホッとしたが、それは逆に掘るのが非常に大変なのだということも分かった。M尾リーダーと若手男子のI藤さんが懸命に掘ってくれ女性二人で排雪するが、少々コツが分かってきたとはいえ腰は痛いし大変な作業だった。M尾リーダーによると1・5時間で完成させたいとのことだったが、2時間以上かかった。この雪の硬さ、人数、力量で大汗をかいて懸命に掘っても2時間かかるということをまず学んだ。雪洞の出入り口手前を少し掘り下げるという一手間を掛けると、出入りがしやすくなり風も入ってこない。やっと完成した雪洞内は、それほど寒くなく快適空間だった。何より、ローソクを点けると雪洞内が幻想的な雰囲気になり、穴の中なのにロマンティックでさえあった。雪洞が完成した頃、外はガスが取れスッキリとした良いお天気に変わった。鍋倉山は良い山だった。

4人で腰を落ち着けるや否や、M尾リーダーによる手巻き寿司などを皆で「美味しいね~♪」とほうばる。コッヘルを手袋無しで掴んで注いだり出来る様子を見て、一般人の3人はビックリ仰天!どうして火傷しないの~?いろいろな話も聞けた。厳冬期の八ヶ岳でテントの外で寝たこと等の逸話は、長く山をやってきた方とこうして山行出来たからこそ聞けたお話。山スキー学校の講師陣の方々は山スキーが上手なだけではなく、経験が豊富で、さまざまな体験談が聞けるので、それもまた楽しい。歌集片手に山の歌も聴けた。

 一段落したころ、他の雪洞はどうなっているのか気になり、他の雪洞を訪問しに行ってみた。きちんと並んで早々に就寝しているD班、今後のスキーライフについてお酒片手に語らっているA班、そして隣のC班は時間を掛けて大きな雪洞を作り、H谷講師の下、美味しそうな焼き物をずーっと焼き続けていたので、B班はそこに合流させていただき、ワイワイと楽しい大宴会となった。明日は下るだけという気楽さがたくさんの名ジョークを生み、なかなか退室出来なかった。思い出の一夜はこうして更けた。