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◆◆第二回実技講習◆◆

 

【山域・場所】       上越・かぐら 

【日程】               2009年2月6日(金)夜~8日(日)

【目的】               深雪訓練

 

受講生3

 

2月7日

・最上部のかぐら第5ロマンスリフトは未だ稼働していないため、かぐら第1高速からの歩き。

・リフト最上部を降り、ゲレンデ外との境界の手前でシールを付ける。周りもバックカントリーに入ると思しき装備のスキーヤー、ボーダーが沢山いる。今日は朝から晴れていることもあり、ツアーの団体も含めかなりの人数が入る模様。

・少し入ったところで、ビーコンチェックの復習。①リーダーのみ発信モードとし、他のメンバーにて受信モードとして受信確認 ②リーダーは受信、他のメンバーは発信モードにモード変更 ③離れたところに立つリーダーに向かい他のメンバーの発信確認 ④最後にリーダーも発信モードに変えて終了 これは第1回の実技講習でやったことを覚えていた。

・稜線までシール歩行の訓練。第1回はビーコントレとピット掘り積雪観察で殆ど終ってしまったため、初めて本格的なシール歩行となる。ラッセルやキックターンについて教えて頂く

・ラッセルは新雪が少ないので、本格的な講習はできず。キックターンについては、深雪の際にはブーツを支点にしてテコの原理で回すと良いとのこと。

・止まっている第5ロマンスリフトの降場にて休憩。後からも続々スキーヤー、ボーダーが登ってくる。天気が良いため日向はかなり暑く、活動中はシャツ1枚でも十分であった。

・稜線直前でピットを掘り、CT、積雪観察。弱層はあるものの滑走可能と判断。

・1984mの無名ピークで記念撮影。天気は相変わらず良く、昼を過ぎても未だ晴天であり、結局終日晴れていた。スキーに来て丸1日これほど晴れているのも珍しい。

・清八沢の頭からは滑走した後がオープンバーンに多数見られたが、講師の方のお話では、雪崩が多く危険なところだそうだ。我々は端の稜線を登る。スキーを外しザックに付けてつぼ足で登ったが、最初に登る人はかなり大変だったのだろうと思われる。自分は後からついてゆくだけだったので、随分楽させてもらった。一部踏まれてないところを歩くと、非常に歩きにくく体力を大幅にロスする。

・他のスキーヤー、ボーダーの多くは稜線まで上がっただけで降りてしまうか、せいぜい清八沢の頭から降りてしまうようであり、高石尾根方向は滑った跡は無いようであった。

・清八沢の頭より高石尾根を雁ヶ峰に向けて滑走開始。ゲレンデを出て殆ど人が滑ってないところを滑るというのは実に気持ちがいい。天気にも恵まれ大いに感動。昨年自分でもできるか半信半疑で始めた山スキーであるが、講師の方の指導の元とはいえ、今バックカントリーの真ん中を滑っているといういのは不思議であり、筆舌しがたい喜びであった。

・雁ヶ峰よりスキー場へ向けて急斜面を下り始める。樹林も多く皆苦戦している。私自身、大周りや、斜滑降でごまかしながら下ろうとするが、度々転倒。

・B氏が足の古傷の状態が悪く遅れ始めるが、T講師は容赦なく滑ってゆく。「Bさんが調子が悪そうなので、短めにゆっくり滑ります」と言ったかと思うと、あっとゆう間に滑り下り、姿は見えなくなる。恐るべしスパルタ班。

・あっという間の1日だったが、山スキー学校で初めて本格的にバックカントリーを滑り、充実の1日であった。

 

2月8日

・今日は神楽ヶ峰に向かい、田代スキー場へ降りる予定であったが、強風で上部リフトが止まっていること、田代スキー場が休業していることにより、ゲレンデにて講習。

・かぐらも、結構スキーコースの脇に穴場的に非圧雪面があり、そのようなところを拾って講師の後を滑る。やはりゲレンデを出ると情けないくらい滑れない。他の人は結構無難に滑っており、いろいろ見よう見まねで滑ってみるが、なかなかうまくはゆかない。

・ゲレンデ中心ということで気合も入らず、早めに和田小屋にて休憩。講師の方に装備のこと等いろいろ教えて頂く。これはこれでいろいろな話を聞くことができて、勉強になる。

 

・今回は初日本当に天候に恵まれ、山スキー学校で実質初めての本格的な滑降を行い、非常に楽しめました。滑走についてはまだまだ未熟で苦労しておりますが、下手は下手なりに大いに楽しめる内容でした。また、講習もいろいろ知らないことを教えて頂け、勉強になり、本当に参加して良かったと思える内容でした。

・東京山スキー学校全体を通しての感想も同じであり、得難い機会を与えて頂き非常感謝しております。講師の皆さんは自分の時間を削り、本当に行きたい山行も減らし、我々につきあって下さっているかと思うと、感謝も言葉にしきれない程であります。

・4回の実技講習で御一緒させて頂きました他の講習生の皆様にも感謝しております。お陰さまで楽しむことができましたし、自分の所属する山岳会の中だけでは知りえないことも色々教えて頂く良い機会になりました。ありがとうございました。

・まだまだ、今回の講習だけでは、自分一人で安全な山スキーをするのは無理ですが、今回いろいろ教えて頂いたことを元に、より安全な山スキーを心がけてゆきたいと思っております。4ヶ月間、本当にありがとうございました。

 

受講生4

 

初めての本格的に山に入る実技講習。

天候は、土曜は快晴。遠くの山まで見渡せ、本当に気持ちの良い山行だった。

リフト上部から50人以上のパーティーが、山に入っていくのには、かなりの驚き。

送信受信のビーコンチェックも、すでに生徒に任され、前回忘れてしまっている事を思い出す。この雪は、どういう状態だと言えるか?など、所々止まって質問をされる。風の影響を受けている、とか、昨日の温度の影響だとか、説明を受けると納得できるのだが、まだまだイメージが沸きにくい。ただ、こうやって、毎山行の一つ一つの積み重ねが情報量として蓄積されるのだから、注意を払う事が必要なのだ。雪質の変化を察する事、これは事故防止に、かなり役に立つ。

緩斜面では、キックターンを数十回。安全な斜面でのこういった練習のおかげで、本番の急斜面で怖がらずにできるようになった。抜き足、これがポイント?

途中でCT。ちょっと慣れてきた。清八の頭まで、ツボ足練習も。雪が閉まっておらず、沈む。。スキーを背負うと意外と辛い。何時間もできる体力がないと、行かない方がいい山もあるのだろう。

清八の頭から雁ヶ峰までは、気持ちの良い滑り。ただ私は滑りが下手で、必死だったので、この時の素晴らしい景色を、後で送ってもらった写真を見て、こんなに素晴らしい所を滑ってたのね、と感動したほど。残念ながら、深雪はなし。今年は2月に雪が降らず天気が良く、逆に3月末の蓮華で深雪を滑る事になろうとは。。。最後、雁ヶ峰からの滑降、スキー場近くが大変だった。なんせ、雪が少なく、藪&急斜面&悪雪。サンクラスト。降りるのに、相当しんどい思いをした。

 

日曜は、曇り。ただし風が強く、上のリフトは止まるほど。班毎に分かれて、ゲレンデ練習。我々は、深雪練習を朝一ゲレンデでした後、林の中を数本。木の葉落とし、キックターンなど、ゲレンデ脇で練習。かなりよく滑った。ゲレンデでも、山スキーの練習はできる、っていう事がよくわかった一日だった。

 

地図を見たり、地形を見たり、雪を観察したり、時間配分を考えたり。

この2日は、大忙しだったけれど、山行になんの技術が必要かを、考えるきっかけを作ってくれました。わ~、っと行って、楽しむ山行も良いけれど、一つ一つ確認していく山行も必要なのだ、と改めて感じました。

どうやって状況を判断するかなど、やっかいな質問にも、経験豊富なA原講師は惜しみなく応えてくれ、本当に感謝感謝の山行でした。ありがとうございました!

 

受講生5

 

盛りだくさんの実技なのに、スキーで登ることが精一杯の私でした。

シールを付けたり外したり、ヒールを切り替えたり…スイスイ行う皆さんを横目に四苦八苦するのみ。

もう少し深雪を滑ること、登ることが出来て参加すればよかったと思いました。

でも、行動の早い仲間、力強く元気な皆さんにはどんなにか元気を頂きました。

あらん限りの力を振り絞って登った気がします。そして、ご迷惑もかけましたが仲間と一緒なら、持っている以上の力が引き出されるようで感激。

 

改めて写真を見直すと何と素晴らしい天気に恵まれたことでしょう、そして素晴らしい山の雪景色、眺める余裕の少ない私には写真、嬉しかったです。

たくさんの眺め、ありがとうございました。

望むところは、やはり深雪の滑りをもう少し教えていただきたかったです。

(自分で、いろいろ経験しなければいけないのですが)

実技2回目で雁ヶ峰まで登れたことは、私の中では凄いことです。

実力ある講師陣の皆さんに感謝です。