悪天時は余裕がなくなる。気をつけよう。 印刷 Eメール

◆講習生 6

 


周りの人は山の会に所属してる山の人ばかりだった。自分はゲレンデスキーがメインで、ゲレンデに飽きて別のフィールドを探したい、そんな想いで申し込み、参加した。ガイドツアーについていってもいいけど、やっぱり好きなところに行きたいじゃないですか。そのための技術と経験を積めることを期待した。


雪崩講習は、思ってもないくらいしっかりとした内容だった。地形、気象と雪質、道具とレスキュー手順、事故事例。実地講習では、コンプレッションテストをやってみたり、ビーコンを埋めた捜索訓練をしてみたりしていた。力の入れ具合やビーコンの動かし方など、細かいところは机上ではよくわからない。実際にやってみて「焦らずゆっくり動かすといい」などのアドバイスをいただいた。他、大規模に雪を切り出して雪質の判定をするなど、なかなかできない体験ができた。


かぐらでの講習は視界が良くない中で、シール登行の練習から。「聞きかじりでなんとなく歩く」レベルだったが、滑らない姿勢のとり方、効率のいい脚とスキーの動かし方など、基礎的だが教わらないとよくわからない部分を教わった。滑走に関しても、ゲレンデとは違って、先がどうなっているかわからない。パウダーなのかアイスなのか、木がでてるのか谷なのか。技量に合わせた慎重さが求められることを痛感した。下りも視界があまりよくなく、地図とGPSはチェックしていたが、どこを滑っているかよくわからない不安はあった。後日晴天の日に同じ場所に行くと、向かいの尾根がよく見える。少しのガスでここまで見失うものかと思った。悪天時は余裕がなくなる。気をつけよう。


鍋倉山の雪洞講習。雪山山行での泊まりは初体験なので、装備面(防寒、寝具など)から過ごし方(飲食や飲食など)は自分にとって新鮮だった。雪洞掘りに選んだ場所には1cmの硬い氷の層があり、掘るにはちょっとハードすぎたようだった。春の陽気で汗をかきながらのぼり、雪洞堀でまた汗と雪まみれになって、一度濡れると乾きにくい。講師陣が用意した食事は最高だった。


最後の蓮華温泉ツアー。いい天気だが風が強く、天狗原では耐え難い状態だった。雪崩そうな、でも良さそうな雪面の白馬乗鞍を羨ましく見ながら、谷に入った。長い樹林の谷を抜けて蓮華温泉に到着、雪の中の露天風呂は最高だった。


山スキーのことを広く経験させていただいた。信頼できる経験者から学び、具体的なアドバイスを受けられる良い経験だった。また、最初は若干よそよそしかった受講者同士も、最後には楽しく話しながら山行できる関係になっていった。


ありがとうございました。