第7期
印刷 Eメール

◆◆第三回実技講習◆◆

 

【山域・場所】       信越・鍋倉山

【日程】      2010年2月26日(金)夜~28日(日)

【目的】      雪洞・ビバーク訓練

 

受講生8  A班

 

初めての雪洞泊

 

 より自然な山スキーに関心を持ち東京山スキ―学校の門を叩きました。雪崩にあわないための訓練、雪崩に遭遇してしまった時の対処法など、ゲレンデスキーには無い新鮮な技術を教わります。

 さて、今回は待ちに待った雪洞訓練です。

前夜からの雨は、パラパラの小雨で、薄いガスがかかり視界は今ひとつでしたが皆元気に出発。T所講師を先頭にグイグイと高度を上げていくと、ガスも少しずつ切れた頃鍋倉山の鞍部に到着。そこからは、各般に分かれて雪洞を掘り始める。我が班はT所講師が、手際よく掘り始め、掘り方のお手本を見せてもらい、受講生のわれわれも交代で掘り始めます。

 新潟出身のM本氏が、隠れた才能を発揮、物凄い勢いで掘る、掘る、掘る、アット言う間に大きな雪洞の完成でした。余りの凄さに「人間パワーシャベル」のニックネームが付きました。

 今宵の雪洞での晩餐は、T所講師の手作りのディナー、チリ産のフルボディーの赤ワイン、オードブルはセロリ、さきいか&わかめのT所風スペシャルドレッシング和え。

メインディッシュは、オイスターとほうれん草のリゾットT所風オニオンスープ付きで大満足。 各自持参の飲み物もウイスキー、泡盛、芋焼酎、梅酒、etcも美味しく、山の話もおかずに全て飲み干し楽しい夜は早く更けていきます。

 雪洞泊は初めてでしたが、思いのほか暖かく、雪山の中でこんなに暖かい夜を過ごせるとは感激です。

 ぐっすり寝た朝の目覚めは気持ち良く、今日の行動の楽しさを予感させられる。締まった雪でカリカリの鍋倉山から東尾根を滑走開始、あれよあれよと言う間に都立大鍋倉山荘に滑り降り、卒業山行の打ち合わせ、そこからは緩い斜面を滑って駐車場で終了でした。 「アーアーもう終わっちゃった、楽しい時のたつのはなんて早いのだ」と思いつつ後かたずけ・・・

 こんなに楽しい「遊び」を教えて頂いた、講師、スタッフの皆様に感謝、感謝です。

有難うございました。山スキーにどっぷり漬かってしまいそう・・・ヤバイ???

 

受講生9  B班

 

この日の鍋倉山は天気予報に反してほぼ好天だった。登行ルートに関しては、事前に講師の方から詳細な指示をいただいていたので、みな地形図への書き込み等、事前準備は万端だったと思う。地形図を見ながら雪洞堀削予定地点までピタッと辿り着けるか、にわか山スキーヤーの私達は頻繁に地図を見ながらワクワクしながら登行した。前回の神楽峰での夜、読図についてはかなり詳しく教えていただいたので、皆さん、読図は完璧だったのではないだろうか。

締まった雪のお陰で沢中を歩けたが、軟雪や全層雪崩の時期には歩いてはいけないルート。その場合にはどの尾根を歩くのだろうかと考えながら登った。こうして講師の方々の庇護の下、ニコニコしながら登れるのは今のうちだけ。これら1回1回の講習を大切にして脳裏に刻み込み、いつかは独立した山スキーヤーになりたい私達。学校が終わって自力で山に入るようになったら、悪天にも対応出来なければならないし、万が一の時には雪洞を掘ってビバークという事も有り得る。その場合、いったい何人で何時間で安全な態勢を得られるのか大変関心があった。

講師陣の先導で、雪洞堀削地点に到着。雪洞の天井は落ちてこないのかと心配だったので雪が硬くてホッとしたが、それは逆に掘るのが非常に大変なのだということも分かった。M尾リーダーと若手男子のI藤さんが懸命に掘ってくれ女性二人で排雪するが、少々コツが分かってきたとはいえ腰は痛いし大変な作業だった。M尾リーダーによると1・5時間で完成させたいとのことだったが、2時間以上かかった。この雪の硬さ、人数、力量で大汗をかいて懸命に掘っても2時間かかるということをまず学んだ。雪洞の出入り口手前を少し掘り下げるという一手間を掛けると、出入りがしやすくなり風も入ってこない。やっと完成した雪洞内は、それほど寒くなく快適空間だった。何より、ローソクを点けると雪洞内が幻想的な雰囲気になり、穴の中なのにロマンティックでさえあった。雪洞が完成した頃、外はガスが取れスッキリとした良いお天気に変わった。鍋倉山は良い山だった。

4人で腰を落ち着けるや否や、M尾リーダーによる手巻き寿司などを皆で「美味しいね~♪」とほうばる。コッヘルを手袋無しで掴んで注いだり出来る様子を見て、一般人の3人はビックリ仰天!どうして火傷しないの~?いろいろな話も聞けた。厳冬期の八ヶ岳でテントの外で寝たこと等の逸話は、長く山をやってきた方とこうして山行出来たからこそ聞けたお話。山スキー学校の講師陣の方々は山スキーが上手なだけではなく、経験が豊富で、さまざまな体験談が聞けるので、それもまた楽しい。歌集片手に山の歌も聴けた。

 一段落したころ、他の雪洞はどうなっているのか気になり、他の雪洞を訪問しに行ってみた。きちんと並んで早々に就寝しているD班、今後のスキーライフについてお酒片手に語らっているA班、そして隣のC班は時間を掛けて大きな雪洞を作り、H谷講師の下、美味しそうな焼き物をずーっと焼き続けていたので、B班はそこに合流させていただき、ワイワイと楽しい大宴会となった。明日は下るだけという気楽さがたくさんの名ジョークを生み、なかなか退室出来なかった。思い出の一夜はこうして更けた。 

 
印刷 Eメール

◆◆第四回実技講習◆◆

 

【山域・場所】       北アルプス・蓮華温泉

【日程】      2010年3月26日(金)夜~28日(日)

【目的】      総合実践山行

 

受講生10  A班

 

27日(土) 栂池ゴンドラ終点9:20⇒天狗原11:00(休憩)11:15⇒振り子沢入口11;30(CT)12:10 ⇒1575m地点13:00(休憩)13:20⇒林道13:30⇒蓮華温泉13:45

28日(日) 蓮華温泉7:35⇒下降点8:10⇒ヤッホー平⇒栂平9:50⇒角小屋峠10:20(CT)11:10 ウド沢 ワサビ沢⇒白池12:00(休憩)12:30⇒木地屋13:00

 

卒業山行のメンバーが鍋倉の雪洞訓練の終わりに発表された。雪洞訓練は3名ずつ4班に分かれていたが、卒業山行は4名ずつの班編成となり、雪洞訓練のわがB班は解体され、私は雪洞訓練A班に入れていただくとになった。平均年齢も高いが、技術も高そうなグループである。講師はS山さんとM橋さんである。鍋倉の山荘で役割分担を決める。リーダーはM本さん、サブリーダーはH口さんにお願いすることになる。

後日、新宿に集まりそれぞれが持ち寄った資料をもとに検討する。コースや装備などについて、いろいろ話し合って大体イメージができる。あとはリーダーのM本さんがまとめてくださることになる。

直前になって、メンバーのひとりのI藤さんが風邪のため参加できないことになり、3人となる。4人で話し合ってきたこともあり、卒業山行はぜひとも一緒に参加したかったので、本当に残念に思った。I藤さんはもっと残念に思われているだろう。彼女の思いも共有して3人で頑張ることにする。

 

27日(土)

当日は晴れのち雪の予報で、午後は天気が崩れることも予想される。落倉山荘を7時半出発。栂池ロープウェイに並ぶ。すでに長い列ができているが、ロープウェイが動き始めるとスムーズに進む。ゴンドラ終点でシールを張り、出発。少し離れたところでビーコンチェックし、天狗原目指してジグザグに登っていく。A班はM本Lを先頭にトレースのないコースを独自で登る。適度な傾斜で登りやすい。S山講師からキックターンの要領を伝授していただく。途中1回休憩し、天狗原に着く。ヘリで来た人たちも居て、かなり大勢の人がいる。風が強いので、祠の前で記念撮影をして振り子沢の入口に移動、ここでCT。雪が固く掘るのに時間がかかるが、安定していると判断。

いよいよ下り。下り始めはいい斜面であるが、思ったより重い雪でほとんどの人が転倒。先頭はM本さん、ラストはH口さん。H口さんから深雪の滑り方についてアドバイスを受けるが、なかなかうまくいかない。それでも何とか転ばずに滑る。あまり休憩せずにきたので林道に出る手前で昼食を兼ねて大休止。林道に出て橋を渡り、少しのぼり返す。途中、明日のコースを確認し蓮華温泉到着。C班とほぼ同時の到着であった。行動中は何とか天気はもったが、宿に到着後、雪が降り始めた。

荷物を整理し、さっそく温泉に入ってゆったりする。雪のある季節は、はるばるスキーで滑ってこないと来られない山の中に、こんなにいい温泉があるなんて。ここまで来た者だけが味わうことができる幸せをしみじみと味わう。食事までの間、持ち寄ったお酒やおつまみで大いに盛り上がる。B班のワイン6リットル始め、手作りのおつまみやお酒がいっぱい。こんなに重いものをここまで背負ってきてくれた皆さんに感謝しながらいただく。宿の食事はあまり期待できないとの情報もあったが、十分満足できるものであった。夕食後も、宴会は続くようであったが、私たちは体力がないので明日に備えて早めに就寝。

 

28日(日)

 朝風呂に入り食事を済ませ、宿の前で集合写真撮影。各班、ビーコンチェックをして出発。A班はビーコンチェックの仕方について、チェックする人がsendにするかsearchにするかで、少し議論になる。昨日通った林道を少し引き返して沢に滑りこむ。だいぶ深雪にも慣れてきた。途中、シールを付け少しのぼり返してヤッホー平。雪倉が目の前に見える。雪倉は私が山スキーを初めて体験した思い出深い山である。30代の頃は体力もあり、怖さも知らず何でもできた。今は無理だろうなあと思いながら眺める。

 林道を少し歩き、栂平から角小屋峠へ登る。少し傾斜がきついが、キックターンをしながら斜めに何とかシールで登る。峠に登ると、台地になっており見晴らしがよい。前を行っていたパーティの人たちも休んでいる。ここで休憩し、少し下ったところでCT。1週間前の黄砂の層がはっきりと見え、その上に新雪が30㎝程積もっている。黄砂の層が弱層になっている。

滑り出しのところで大転倒。ファットの板が雪にもぐりこんでしまい、ひとりでは足を動かすこともできず、S山講師に助けていただいてやっと起き上がる。その後は何とか順調に滑って、沢を渡ったところで前を行くパーティに追いつく。ここからは少し登りになるので、今までラッセルしてくれたパーティに代わって、M尾校長、M橋講師、S山講師、M本Lが交代でラッセル。樹林帯を快適に滑って、白池のあたりでゆっくり最後の休憩をとる。林道に出るとスキーがよく滑り、前の人にぶつかりそうになるので少し間隔を取って滑る。木地屋に到着すると、丁度林道の雪がきれる所で、他のパーティのタクシーがタイミングよく待っている。われわれは予想よりも早く到着したので、タクシーはまだのようである。少し待って4台に分乗して栂池の駐車場まで行く。

 

【私の反省】

・地図上でコースをしっかり検討したにもかかわらず、滑りだしてみると地図と実際の地形は感じが違い、また道標もあったので現在地をしっかり確認することなく滑ってしまったこと。

・メンバーで協力する卒業山行であったが、M本LやH口SLにいろいろな面で頼りがちであったこと。

S山講師、M橋講師には私たちの行動をじっと見守りつつ、要所では適切なアドバイスをいただいた。

 

【講習全体を通じての感想】

毎回、みんなについていけるかと不安であったが、なんとか無事全日程を終えることができた。講師の先生方、受講生の皆様に本当に感謝の気持ちでいっぱいである。オプションを含めて5回の実地練習を通じて、受講生同志の仲間意識や連帯感が徐々に深まり、いい仲間ができた。この講習を受けて本当によかったと思っている。

深雪を滑れるようになりたい。ビーコンやプローブを使えるようになりたい。地図を読んで自分でルートを決められるようになりたい。この講習を受ける目的はいろいろあったが、基礎からしっかり教えていただいた。技術はすぐには上達しないが、頭では理解できた。これからさらに練習してマスターしたいと思う。若い人の体力と上達ぶりにはかなわないが、私も自分のペースで山スキーを楽しんでいきたいと思う。皆様これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。

 

受講生11  A班

 

【卒業山行(蓮華温泉)雑感】

 A班は、平均年齢は少しだけ高いものの、私を除く皆さんは、日頃からトレーニングを重ねておられる方々でしたので、体力的にも、また滑りの面でもレベルの高い班だなと感じました。つたない私のリードにも余裕を持って対応してくださり、2日間を通して「スピードとパワー」をもって卒業山行を楽しむことができたように思います。2日目の木地屋への下りでは、他のパーティの方と先頭ラッセルを交代して進んだりもして、「協力」という、有意義な実地講習が体験できたのかな、と思いました。

【雑感その2】

 パジャマを持参された講師が蓮華温泉に出現しました。一日の行程を終え、あの湯に浸かって、マイパジャマに着替えるなんて・・やられましたね!

 

受講生12  B班

 

3/26(金)都内各集合場所08:30頃発、

深夜に白馬村「落倉荘」着、暫し懇談の後、各自持参のシュラフにて就寝

3/27(土)晴れ、午後小雪ちらつく、夜風強し

「落倉荘」07:30発→栂池ゴンドラ08:10発→ロープウェー・自然園09:20発→10:50天狗原・祠→14:40蓮華温泉

3/28(日)曇り、晴れ、前夜からの積雪が10cm程

蓮華温泉07:30発-(林道を行く)→ヤッホー平→10:40角小屋峠→13:30木地屋(~タクシーで栂池スキー場駐車場へ)

 

<記録/第4回実技講習>

3/27(土)

ゴンドラ乗場で「登山届」提出、ロープウェーに乗継ぎ栂池自然園へ。シールを着け、成城大小屋左手から取り付く、ビーコンチェック(注1)。先行数パーティーあって、トレースがしっかりとある。注1.リーダー・受信、他・送信モード。

天狗原は風強いが寒くはない、視界よし。視界ないときをイメージして、コンパス、地図で方向を確認してみる。小休後、シール着けたまま出発、ヘリポートから歩いてくるスキーヤーと交差する。ヘリポート少し上(標高2,150m地点)で弱層テスト(注2)。今から思えば、他班が先行していたのでと、殆ど疑問を持たず、その近くでテストを行なったのは、考えが足りないと言われてもごもっとも。この後、シールを外し、左手の振子沢へ滑り込む。注2.「手首」3回目ほどで最上層(新雪10cm程)の層がズレルが、その下は続くコンプレッションでも変化なし

振子沢は、沢といえどもそれほど深くなく明るい、滑り屋にとっては結構楽しめるところだろう。我が班も、それぞれ、慎重、夢中、苦闘、果敢、風格、華麗、悠然(って失礼ながら表現させていただきました、いかがでしょう?)の感の下滑って行く。

 振子沢から左岸尾根への分岐(標高1,700地点)はこの時刻トレースあり、また指導標もあって問題なく通過、ただ、尾根へのトラバースは雪崩危険カ所で、通過は間隔空けるなど注意すべきところ(後で講師から注意を受ける。)。尾根に上がって休憩後、中の沢へ入る。間もなく心配していた中の沢橋、乗鞍沢橋の通過となるが、この日はいずれも問題なし。乗鞍沢橋を過ぎ、左へのカーブで、明日のヤッホー平への下降点、コースを確認する(結局、B班の場合、ここから下降することはなかったが)。

 蓮華温泉では、先着の他班が迎えてくれ、長いような短いようなこの日の行動が終わった。温泉、懇親会、夕食、ミーティングで講師から講評を(注3)受け、心地よく就寝。夜、風で窓がゴトゴトと鳴っていた。注3.温泉での講師コメント:①振子沢入り口でのCTは、場所は適切だったか?②リーダーとして、的確なメリハリある行動指示ができていたか?③雪崩危険カ所の通過時の行動(間隔を空けて)は適切だったか?

 

受講生13  C班

 

1日目

栂池自然園~天狗原~振り子沢~蓮華温泉

 始発の栂池ゴンドラ・ロープウェーを乗り継ぎ栂池自然園駅に到着。駅のロビーで遭難対策協議会の方より雪崩事故を防ぐための立入禁止場所、雷鳥保護のレクチャーを受ける。ここで各班に分かれて、ビーコンチェックの後出発する。今回は卒業山行ということで生徒が主体的に行動していかなければならず、まずはルートの確認をしながら登り始める。尾根上のルートを通り、天狗原を目指す事とする。天候にも恵まれ、これから目指す天狗原に続く斜面や背後には雨飾山方面の展望を見ることができた。天狗原まで登ると白馬乗鞍までの大斜面までが良く見え、既にノートラックの斜面を頂上より滑降するパーティもいるから驚きだ。計画では天狗原の祠周辺で休憩する予定だったが、強風のため振り子沢の源頭部まで移動して昼食休憩する。

 滑り始める斜面にCTテストを行なう。CTM17で1週間ほど前に降った雨で氷結した層の上に新雪が50CM程度積もっている状態だが安定している状態との判断で振り子沢に向け滑り始める。沢の中へ降りると雪質が大きく変わった。CTテストを行なった沢上部の風で雪が飛ばされる斜面と沢中の飛ばされた雪が堆積する斜面では状況が違うのが当然だが、なるべく滑降する斜面と同等の場所としてCTテストの場所を決めたつもりであったが、反省すべき選択でした。沢の中ではやや重めのパウダースノーの斜面をみんな思い思いのシュプールを描きながら下る。先行するA班のトレースを辿りながら、C班のメンバーは大きなトラブルや転倒もなく下る事できた。途中2箇所ほど雪崩の危険がある斜面では先頭を滑るI藤さんの判断で間隔を空けて通過する。ほどなく林道に出て、全員無事に蓮華温泉に到着する。

 

2日目

蓮華温泉~ヤッホー平~角小屋峠~木地屋集落

 昨晩の内に10CM程度の積雪があり雪の状態もまずまず、シールを付けて蓮華温泉を出発する。ヤッホー平に向かって滑り降りる地点までは林道をシール歩行で進む。弥兵衛川の左岸を滑り降り、1480m地点で沢を渡りヤッホー平に向け登り返して又林道に出る。角小屋峠の登りでは新雪と先行パーティのラッセルに助けられシール歩行で登ることができた。峠に到着すると周りの山々を見渡せる大展望が得られた。ここで、昼食休憩をとる。ほどなく、A班とB班も到着して、今日初めて全員が揃った。山行中の登りもほぼ終わり、後は木地屋集落までの大滑降を残すのみだ。峠から下り始めた斜面でCTテストを行なう。南斜面で雪質もザラメ上に変わり、安定している状態だ。峠からの斜面を下ると沢の右岸をトラバース気味に進む。途中対岸にカモシカを見ることができた。白池の周辺で休憩して、後は林道をひたすら滑ると木地屋集落に無事到着した。1月の栂池から始まった各講習の思い出が走馬灯のように甦る。1月の早大小屋前の斜面ではこんなにしっかり滑れなかったはず。C班全員が技術・体力・経験の面で相当レベルアップできたのではないかと思います。

これも全てM尾講師、H谷講師、M紀講師を始めとした講師の方々の熱い指導と忍耐強くお付き合い頂いたお蔭です。1シーズンを通じてご指導いただくことにより、次の山行までに各人が自分自身の課題を見つめ直す時間があり、生徒間での情報交換も得られ、大変すばらしい思い出をつくることができました。ありがとうございました。

 

 

 

 
印刷 Eメール

◆◆第一回実技講習◆◆

 

【山域・場所】       北アルプス・栂池高原

【日程】      2010年1月15日(金)夜~17日(日)

【目的】      雪崩訓練

 

受講生1  A班

 

 今回の山スキー学校を受講し、地図読み、シャベルコンプレション、ビーコン操作の大切さを痛切に感じました。

地図読み出来ていると、遭難事故等で救助要請が必要になった場合自分の現在地の確認が出来早く救助をしてもらえる。

シャベルコンプレションは雪崩事故の可能性を予期できる。

 シャベルコンプレションは今回始めての経験でしたが、雪の降り積る質によって断面が変わり手首、ひじ、腕と振り落とす大きさで簡単にずれてしまうことには驚きでした。

以前(14~15年前)ゴールデンウイークに劒沢~二股~小窓雪渓~白萩川~番場島へツアーのときは、表層雪崩の小さい番にあいターンをするたびに流され、怖い経験をしました。

このときもテストをしていれば怖い経験をしないで済んだかも知れません。

 ビーコン操作は何度か講習を受けておりましたがアナログからデジタルに機種変更し、取説を読んだだけでは分からずにいました。

 S井先生の説明でビーコンを捜索モード切替で出た数字は距離ではなく単なる数字として捕らえる事、が何度か練習をする事で納得できました。

 救助の模擬テストのとき、要請があった場合はリーダーの指示で行動をとる様にでしたがパニックなり何をすればよいか忘れてしまい場所の確認も余りせずプローグでめったやたらと突いたりしていました。また、第二班の見学の時には冷静に見つめ反省をしました。

 講習会の時でこのようにパニックになるのですから、不幸にも事故に合った時にはかなりパニックになりそうな感じです。ならない為にも会の仲間に今回講習で受けた知識を伝へ、安全に楽しく山スキーをしたいと思います。

 

受講生2  B班

 

(1)    行動記録

1/16(土)

・落倉荘前からシールを付けて自然園へ向かう。ビーコン操作方法の説明を受けた後、2~3人/組に分かれて 互いのビーコンを雪に埋め、反復練習。

・昼食後、プローブの操作説明。その後、2班に分かれて 山行中の別パーティ雪崩遭遇者レスキューを想定して 1班×2回づつ交互に練習。

・得にビーコン/プローブの使用方法習熟、捜索時の注意点、初動捜査の重要性について重点的に説明を受ける。

・帰宿後、地図とコンパスの使用法についての説明。

 

1/17(日)

・2班に分かれ、栂池スキー場/早稲田小屋上部まで移動。途中、ビーコンチェック方法、歩行ルートの選び方、キックターン、ラッセル時の板の運び方、地形/雪の状態/雪崩の跡への配慮、天候予想等、都度指導受ける。

CT(シャベルコンプレッション)説明。講師の詳細説明後、実際に各自がCT練習。

・講師によるスキージャンプテスト。

・昼食後、鵯峰の中腹まで移動し、班毎に早稲田小屋まで滑走。直後、抜打ちにて雪崩遭難者捜索練習。

・ゲレンデを経由して下山。

 

(2)感想

まったく山スキーの経験/知識がなかった為、全てが新しく、まさに「耳・ダンボ」で臨んだ。

初日、ビーコンを埋めての練習では実際には人を捜索する為の道具である事を途中で改めて思うと怖くなり、冬山で“遊ばせてもらう“為に必要な知識を早く、多く、身に付けなければと再認識。 特に繰り返し行われる、雪崩遭難者の捜索練習は何度やっても改善すべき点が多く、今後山スキーを続けていく中で毎年反復練習が必要だと感じた。

一方で、様々な山行の話を講師陣/講習生の皆さんから聞き、また、(小学生のように・・・?)楽しんでいる姿をみて、リスクマネジメントが出来ていればどんなに楽しいフィールドであるか、ということも実感できた。行動の幅を広げて様々な山を滑る山スキーヤーに仲間入りしたい、その為には経験を重ね、知識とリスクマネジメント能力を身に付けなければと思う講習だった。

 真剣に山と遊びに取り組む皆さんとご一緒させて頂き、とても楽しく、有意義な時間を過ごすことが出来ました。有難うございました。これからもよろしくお願い致します。

 

受講生3  C班

 

<1日目>

 朝起きると、一面の雪景色。前日の晩まで降った新雪で、白馬の山々には最高のパウダースノーがタップリ蓄えられているのが一目瞭然であった。「こんなコンディションの中、麓でビーコントレーニングか…」と若干残念な思いに駆られる。

 しかしながら、山スキーを始めるにあたって初歩中の初歩であるこのトレーニング。

講習を進める中で、その大切さを直ぐに実感する事となりました。

 以前から、本等で捜索方法や注意点を勉強しているつもりでしたが、実際に自分でやってみると上手くいかず、“訓練”という事は分かっているのに、焦って空回りしてしまいました。

 実際、落倉自然園で実施したシミュレーションでは、自分がリーダーとなった時にボロが沢山出てしまいました。

 S井講師から教えていただいたポイントは忘れないように留めておきたいと思います。

・リーダーを決める(事前に決めておく)

・リーダーは捜索に加わらない(全体を把握する)

・自分たちパーティーの安全を確保する。(2次災害を防ぐ)

やはり、こういった技術は自分で体験しないと身に付かないという事を痛感しました。

今後も積極的にトレーニングに参加したいと思います。

 

<2日目>

 栂池スキー場上部でのCTチェック・ルッチブロックテスト等の講習を実施。

私にとって初の本格的な山スキー経験となったこの日は、講習当初から目から鱗の情報が満載でした。

 朝、スキー場トップに向かうロープウェーの中では、S井講師から

・こういう時間に自分が滑る斜面の状況を見ておくこと。

と早速のチェックポイント。

 シール登行中には班を率いて下さったS山講師からは

・斜面の形状から、雪崩発生の危険性を見ること。(生えている木々の様子から、過去に雪崩が発生しているかどうかが分かる。雪崩が発生していると、木々が成長せず周りと比較して細くなっている。)

・ストックやプローブで雪の状況を確認しながら歩くと、沢山の情報を得られる。

・シールで斜面を登る時のコツ。(斜登行時のキックターンや体重の掛け方)等を教えていただきました。

何れも、その後の山行で実践して、役立っています。

行動開始時のビーコンチェック・CTチェック等の積雪観察についても、前日のビーコントレーニング同様、自らが体験することで身につく技術であることを実感しました。

 

 山という大自然の中で遊ぶ事はとても楽しく、やめられそうにありません。しかしながら、自然相手のこの遊びは常にリスクと背中合わせです。

 この2日間で「このリスクをいかに回避&軽減するか?」ということの基本を教えていただき、山スキーのスタートラインに立つ事ができたと思います。今後の山行では、このときの意識と教えを常に忘れずに携帯させていただきます。

 最後に、講師の方々・同期生の皆様には大変お世話になりました。講義開始時は山に対する知識が皆無で、さほど興味もなかった私が、数ヶ月後の今ではすっかり山の虜です。これからの山遊びの中で、皆さんと出会って得た経験と知識をフル活用していきたいと思います。

 

 
印刷 Eメール

◆◆第二回実技講習◆◆

 

【山域・場所】       上越・かぐら 

【日程】      2010年2月5日(金)夜~7日(日)

【目的】      深雪訓練

 

受講生4  A班

 

 かぐらはドカ雪に見舞われて、講習内容の縮小を余儀なくされてしまいました。雪国で育った私でも、金曜の深夜など「これはちょっと」と思うほどの降り様でした(実はディープなパうパうを期待したりもしていたのですが)。激降りのため、講習初日の土曜日には、肝心のリフトが下の1本しか動かず、楽しみにしていた和田小屋の宿泊も「スタッフがあがれない」との理由で小屋がクローズされてしまいました、あらまぁ。そんなことでしたので、この日は、みなさんで一番下のゲレンデを数本滑って、民宿に引き上げることになりました。残念でしたが、天候には勝てませんので。宿に着いたらすぐにでも宴会か、と思いきや、なんと地図読みの復習授業が待っていました。すぐにでも飲みたいところを、ぐっと堪えて辛そうにしていたのは、受講生だけではなかったようですけれどね。

 

 明けて日曜日、う~んやっぱり天気よくないですよ。動いているリフトを繋いで、1ロマ降り場から1高の降り場まではゲレンデをシール登行して、さてとそこからBCに突入してはみましたが、意外に積雪は締まり気味で板は思ったほどに沈まず、どうやらラッセル訓練もおあずけのようです。そして風雪も強まってきたことから、登り途中でUターン!と相成ったのでありました。やはり天候には勝てませんので。でも、下りでは少しパウを楽しめましたよ。講習の2日間、かぐらは荒れ模様でしたので、講師の先生方は行動の判断に御苦労されていたのではないか思います。受講生の我々も、ただ後ろをついて行くのではなく、実践講習でもありますので、このような荒天時にはどのような行動や判断をとるべきなのか、もう少し踏み込んで意見を出し合って、次の行動を考えてみてもよかったのかな、と思いました。以上かぐらでした。

 

受講生5 B班

 

2月6日夜のかぐらに向かうも、ここ何十年ぶりの大雪で高速道路も吹雪で先が見えないほどでした。さすがH谷講師の車は宿に一番早く到着しました。

 

1日目(2月7日)、かぐらのリフトが動かず、視界も悪くゲレンデで練習も半日で切り上げ、午後は読図等の学習となる。地図を雪山の悪天候の中でどのように使用するかをコンパスを使って学習する。Trekking Map Editorから磁北線入り地図のダウンロードが出来ることや尾根・沢の線入れるなど地図を加工して使うことを学ぶ。この日は和田小屋宿泊の予定が悪天候で小屋が閉鎖のため昨日と同じ宿となる。

 

2日目(2月8日) ゴンドラが動くも、第一高速リフトは稼動せず、ゴンドラを降りた所からシールを付けゲレンデをジグザグに登る。その後ゲレンデ外へ歩き出す。ゲレンデより傾斜がゆるく、樹木の間を歩くので気持ちが良い。しかし、途中シールがはがれガムテープで応急処置をしてもらい何とか登り切るハプニングも早々体験しました。雁ヶ峰コース行きは悪天候の為中止となり、全員シールをはずし、和田小屋近辺まで木々の間を滑り降りる。かぐらのゲレンデ外に出るのは初めてなので見慣れぬ景色に位置を確認すると共に、とにかく転ばないようにとの一心でゲレンデに何とか辿り着く。

このかぐら実習は天候が悪く、両日とも半日の自習でしたので、疲労困憊せずに下山できたのはこの時だけでした。

今回の実習では山スキーの道具や雪崩三点セットなど初めて目にするものばかりに加えて、未圧雪のところを滑るのも初めてでした。スキーの技術が未熟なため、ターンの度に転んでしまい講師の方々始め、受講生の皆様には何かとご迷惑をお掛けしてしまいました。無事実習を終了することが出来たのも皆様のお陰と感謝しております。ありがとうございました。

 

受講生6  C班

 

 2月6~7日は深雪訓練の講習で場所はかぐらスキー場です。

 天気予報では雪で覚悟はしてましたが当日湯沢のM紀は雪、三又の宿に行く途中の道路は2mの高さもあり雪の回廊になっていてなお雪が降っていました。

次の日、初日はかぐらの和田小屋までリフトで移動の予定がゴンドラがクローズのため、急遽仮眠した宿に泊まることに決定、私たちは三又のゲレンデで悪条件の風と吹雪とガスのなかでの深雪、悪雪ギルランテ、スイッチバック、キックターン、急停止など練習しました。リフトから見る光景は雪、雪、雪でゲレンデには沢山の人が深雪で転んで埋まっていてもがいているのが見える。私は山に入った時の場面を想定して滑りましたので、とてもいい体験になって良かったと思っています。今までは山に入って急斜面に立った時の不安がいつもありましたが、滑りの応用を教わりスイッチバックなどで途中までおりれば、ゆとりをもつて滑ることが出来ますので、緊張も和らぎます。 吹雪のなかでの講習も限りがあり、午後からは宿でGPSの使い方、地図の見方、尾根線、水線の入れ方など教わりました。

 

 2日目も雪は降っていましたが風もいくらか穏やかになりゴンドラでかぐらまで行きリフトに乗りつぎ、途中のゲレンデからシールを付けビーコン確認、シール歩行、ラッセルの交代での登り方のコツ等教わりながら神楽の峰を目指していたがホワイトアウトと、気象条件が悪いとの事で途中からキックターン、木の葉おとし、等バリエーションを交えて下りスキー場に戻る。

 ゲレンデでもガスで見えない斜面には所々吹きだまりもあって転んで起き上がるのも大変そうでしたので、私は勇気がないのでボウゲンで降りてしまったがもっと滑降技術を学び先生方の足元くらいまででいいからすこしでも近ずけるように努力して楽しく滑りたいと思っています。

 山スキー学校の校長、講師の方達との熱い信頼関係があってこそ安心して受講できた事を感謝します、今まで何時も不安だった山スキーに知識と安全対策を学び自信がつきました、これ以来山に入るのも落ち着いて行動できるようになり自身に厳しく安全にスキー出来る様心掛けていきます。

 最後に受講のなかで【 山は我々は遊ばせて貰っているといるとゆう謙虚な気持ちを持つ大切さ】【山を滑るには気持ちに負けたら滑れない】この言葉を大切にして山に入っています。たくさんの事を学ばせて頂いたこれは私の財産です。この機会を与えて下さった山スキー学校と所属してる会にお礼をいいたい、有難うございました。

 

受講生7 C班

 

 2/5 夜かぐらへ向かうほどにボサボサ雪が降りまくり…「明日はやんでくれ~。」と願っていたが、翌朝も暴風雪で和田小屋へ行くリフトは運休…初の和田小屋泊は夢と消えた。残念…。

 動いているリフトに乗り何本か滑り、ギルランデ・木の葉落とし・急停止・キックターンの講習して頂く。しかし、視界悪く風雪耐えがたく(?)昨夜の宿へ早々に撤退。のんびり各自昼食後、地図の読み方や地図作成の方法及びカシミールやGPSの使い方を実際にPCで操作しながら詳しく教えて頂いた。

その後は、もちろん楽しい宴会に…。

 

 2/7 相変わらず雪・雪・雪…。行けるとこ迄ってことで、ラッセルシール登行のコツを教えて頂き交代しながら前進。先頭の時は、ガスガスでコース取り・ラッセル等心身共にドキドキした。その後シールを外しての滑走。

圧雪したゲレンデとは違いふわふわの雪…みんな童心に戻り『ヒャッホ~』等と叫びながら滑り降りて行く。上手く滑れなくても楽し~い♪上手く滑れればもっともっともっと楽しいはず!!

 教えて頂いたことを実践し精進し、満面の笑顔で滑走できるようになりたい。山スキー最高~♪♪

 

 TYG講師・スタッフのみなさま、優しい笑顔・温かい眼差し・楽しいトーク・経験豊富な知識・和やかな宴会…とても心強く心地良かったです。手取り足取り根気よくお付き合い頂き本当にありがとうございました。学校に参加させて頂いて、自分自身のスキー技術をアップさせなければみんなと一緒に楽しめないと痛感しました。もっと楽しむために地道な努力をしてみようという気にさせられました。次回お逢いできた際にはもう少しましになっていたいと思います。

 7期のみなさまみなさま、個性豊かで楽しかったです。この出逢い大切にさせて頂きたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします!