第12期
「I藤講師からアドバイスを頂き、再挑戦。すると不思議、ロッカースキーの助けもあって意外と簡単に乗れた!新雪の浮遊感がとても気持ち良い...」 印刷 Eメール

◆受講生1

 

第1回目雪崩レスキュー訓練(20.15.1.312.1

 

第1日目(落倉自然園)

 まずはシールをスキー板に装着し、落倉自然園の奥に向かう。シール歩行初経験のため、スキーを履いたまま坂を登る感覚が新鮮だ。シール歩行を少々楽しんだ後、初日の訓練に入った。

 最初の訓練メニューは、ビーコンの基本操作とクロスサーチ。クロスサーチの際、ビーコンの姿勢を変えない点が重要だ。ある程度埋没者に近づいたら雪面を掘り下げ、再度クロスサーチを行うと効果的なようだ。この他、ビーコンの電磁波特性を理解する訓練も行った。

 昼食を挟み、プロービングと雪崩救助訓練を行った。講師扮する遭難者から事故状況を把握し、リーダー兼見張り役、ビーコン捜索担当、プロービング&シャベリング担当のように役割分担を決め、救助を実行する。互いの顔と名前が一致しない中、リーダー役を務めるのはやや気が重い(笑)。臨場感を高めるためか、講師が半分雪に埋もれ、ストックやザックなども残置されている。無論、これら残留物は捜索の重要なヒントとなる。最初は遭難者が一人の単純なケースから始め、遭難者が複数のケースや遭難者がビーコンを所持していないケースなども想定して訓練を繰り返す。そして訓練を終える毎、講師から訓練内容の評価を受けるとともに、他の受講生との間で問題点の洗い出しや改善点の検討を行った。

 宿に撤収後、救助者の搬送訓練を行い、軽い懇親会の後に就寝した。

 

第2日目(栂池スキー場上部、早稲田小屋周辺)

 まだ慣れないシール登行に戸惑いつつ、栂池スキー場から早稲田小屋周辺まで移動した。最初の訓練項目は、雪崩地形の判断とその通過。雪庇の張り出し方向、樹木の粗密、倒木の有無などから雪崩地形の判断を行った。以前に発生した雪崩の痕跡は特に重要な判断材料なので見逃すなとの事(私は見逃してしまった…)。また、雪崩地帯は一人一人通過し、他の人が見張ることや、スキー板の流れ止めを外すことなどを教わった。

 早稲田小屋に到着後、各種弱層テストを実施し、プローブで埋没者を突いたときの感触を体験する(K瀬講師、埋没者役ご苦労様でした)。一通り訓練を終えて下山を始めたころ、前方から「助けてください!仲間が雪崩に巻き込まれました」との声。それ来た、最後のレスキュー訓練だ(笑)。総勢9名で捜索から搬出までを行い、愛称「イブちゃん」という人形を10分ほどで救出する。このイブちゃん、予想外にリアルなので驚いた。

 

第2回目深雪総合訓練(20.15.2.142.15

 

第1日目(かぐらスキー場上部)

 悪天で大部分のリフトが停止しているので、各種キックターンの練習を行いながら、ゲレンデ脇の樹林帯を登行した。そしてお待ちかねの深雪滑走と言いたい所だが、実はこれ大の苦手で後倒&暴走気味。見かねたI藤講師からアドバイスを頂き、再挑戦。すると不思議、ロッカースキーの助けもあって意外と簡単に乗れた!新雪の浮遊感がとても気持ち良い。I藤講師のアドバイスに感謝です。

 この日、和田小屋貸し切りでTYGのOBを交えた懇親会。懇親会では賞品付きのクイズなどがあり、大いに盛り上がる。この懇親会は参加希望者が多く、50数名定員の和田小屋に宿泊できなかったOBもいたようだ。

 

第2日目(かぐらスキー場上部)

 もはや吹雪といえる天候の中、和田小屋宿泊者の特権であるファーストトラックを堪能する。一晩で50cm程の降雪があり、二日間続けて新雪を楽しむことができた。

 なお、肝心の講習は、吹雪のため途中で中止となった。

 

第3回目深雪滑走訓練(20.15.2.212.22

 

第1日目(雁が峰コース)

 無風快晴、最高の登山日和。第5ロマンス終点でシール装着、ビーコンチェックを行い、稜線に向けて登高を開始する。人混みしたゲレンデを離れ、両手に雪山を眺めながらの稜線歩きは非常に心地よい。2時間程のハイクアップで清八の頭というピークに到着する。

 小休止の後、雁が峰を目指して緩やかな斜面を滑走していく。ふと気付くと、付かず離れずといった感じでO野講師が私の後ろを滑っている。谷底に落ちるとでも心配をかけたのだろうか、申し訳ない(笑)。

 そして本日のメイン、雁が峰から先、深雪急斜面のツリーランとなる。BC初心者受講生という事で、荒れていない斜面に優先的にドロップさせて頂く。だが滑るのに手いっぱいで折角の斜面を楽しむ余裕が無い。もっとスキー技術を磨かねばと思う。

 帰宿後、スキー滑走技術の議論という予定であったが、日本酒を大量に飲んだことしか覚えていません…

 

第2日目(反射板コース)

 晴れにもかかわらず強風のために田代スキー場全面閉鎖、忘れ物などが重なり、ゲレンデ講習に変更になるかと思っていた。だが、行動開始時間が遅れたものの、ほぼ予定通りの講習を行った。先日同様、優先的にドロップさせて頂くが、なかなか上手く滑れない。

 好天にも恵まれ、初めて山スキーらしい経験をした二日間となった。

 

講習を振り返って

・自然を相手にする山スキーと人工的なゲレンデスキーは全くの別物。スキー技術の向上に努めたい。

・機動力の高さは山スキーの魅力の一つだが、その機動力故にルーファイのミスが致命的な事態につながりかねない。GPSは必須装備と思われる。

・弱層テストも色々難しい。その必要性の判断、その実施場所の判断、その結果の判断など。

・(山スキーとは直接関係ありませんが)講師の皆様はおいしい地酒、食事の良い宿などの知識も豊富。プライベートでもぜひ利用したい。

 

 最後に、講師および受講生の皆様、本当にお世話になりました。

 
「東京山スキー学校で、山スキーの楽しさ、リスクを教わりました...」 印刷 Eメール

◆受講生2

東京山スキー学校で、山スキーの楽しさ、リスクを教わりました。

 

私がこの学校の事を知ったのは、とある登山用品店においてあるチラシでした。

私は学生時代に登山やスキーをやっていましたが、社会人になり20年間以上にわたり、登山もスキーもやらずにいました。しかし、仕事で東北に赴任したのをきっかけに、スキーを始めたのですが、スキー場に行ってみたら、バックパックを背負い、ゲレンデより上の山に登っていく人たちを見て、山スキーにあこがれを抱くようになりました。

その後、仕事先も関東に戻り、登山用品店に行ったところ、東京山スキー学校のチラシを発見したのです。

スキーや登山を再開して2年、山スキービギナーの私でも、やっていけるのかと不安があり躊躇しましたが、参加資格は「ゲレンデの中級斜面をパラレルターンで滑ることが出来る方」であり、「自立した山スキーヤーを目指す」「同期会による仲間を通じて山スキーの世界を広げる」ことを目的としている、と非常に魅力的な事が書かれていたので、思い切って申し込むことにしました。

 

TYGの各実技講習で感じたことは以下のとおりです。

 

1回実技講習(131日-21日)北アルプス・栂池

雪崩レスキュー訓練で、コンプレッションテストや地形の読み方など雪崩に遭わないための対策やビーコンやプローブの基本的な使い方など雪崩に遭遇したときの捜索について勉強しました。最初は、講師の方が説明している雪庇や雪崩の跡が理解できずにいましたが、今思えば、次第に地形を見る事が出来るようになっていったと思います。

ビーコンを使用し埋没者の捜索を行うのはまだまだ時間がかかりすぎているのと、掘り出す作業に入ると、周りの状況把握が甘くなるという反省点がありました。いつ捜索するようになるかわからないですから、今後も講習等に参加しレスキューの技術を磨いていかなければいけないと感じました。

 

2回実技講習(214日-15日)上越・神楽

吹雪のため、第5ロマンスリフトが止まり、2日間ともスキー場とその脇での講習となりました。シール登高を行ったときは、ラッセルでの体力消耗が激しいという事が分かりました。また、ジグをうまく切ることが出来ず、急斜面での方向転換は少し不安を抱いていた状態でした。天気には恵まれませんでしたが、雪はフッカフカのパウダーで最高でしたし、TYGのOBの方たちと和田小屋貸切での懇親会は非常に楽しいものでした。そして、2日目早朝のファーストトラックは、だれも滑っていないパウダーのゲレンデをシール登高することも無く、何度も滑る事ができたことは非常に楽しい経験でした。

 

3回実技講習(227―31日) 信越・鍋倉山

このビバーク訓練の前、1週間は気温が上がり、雪が融け締まっていて非常に硬く、雪洞を掘るのに非常に苦労しました。3班に分かれ雪洞を掘ったうち、一番時間がかかりましたが、納得のいく広さで、宴会も盛り上がり非常に楽しく過ごせました。何より、S講師やK講師が用意してくれた食事やおつまみ、K講師からお裾分けしていただいたビールが最高に美味でした。雪洞は掘るのが大変ですが、温かく、形状の自由度が大きく、「緊急避難のための空間」というより、「みんなで宴会するための空間」と勘違いしてしまう私でした。

翌朝は鍋倉山から滑り下りるだけなのですが、凍った雪面や水を含んで重くなった雪など、高度や周辺状況により刻々と変化する雪面を滑るのが難しく、足の筋肉がパンパンになり何度も転倒してしまいました。「来年までには体力づくりをしてスキーも上達してから山に入るぞ!!」と心の中で誓いました。

 

4回実技講習 (321日)北アルプス天狗原~木地屋卒業山行

当初予定していた蓮華温泉のオープンが遅れるとの情報があり、1泊の山行から日帰りに変更せざるを得なくなり残念でしたが、天気に恵まれ楽しい山行をする事ができました。チーム4人の力を合わせ、事前調査をしたり、地図、高度計、コンパスで現在地や進行方向を確認しルートを選定して滑降していくのは、夏山にはない自由度がありました。しかし、コースを間違えれば、滑落や道迷いなどのリスクがあるという事も同時に理解できました。すべり降りるのは一瞬なのですが、ルートファインディングを誤ると、上り返しや緩勾配で滑らなくて苦労もします。計画段階でのルート検討や滑降途中での対処が重要という事が理解できました。

今回の山行くではGPSの画面で自分の位置を確認することができたので、不安になることはありませんでしたが、予定より大幅に時間を要し想定が甘かったことや滑降途中でのエスケープルートを考えていなかったことなど反省点がいくつかありました。

事前の調査、天候や時間に応じたルートの検討など勉強になる点が大きい山行でした。

 

終わりに

M講師をはじめ講師の皆様にはいろいろお世話になり、ありがとうございました。まだ自立できる山スキーには程遠い状態ですが、バックカントリーのガイドツアーに参加したり、TYGの同期の方々とスキーに出かけ、いろいろ勉強し、自立できる山スキーヤーを目指していこうと思います。私の場合、この講習によって山スキーヤーへの第一歩を踏み出すことができたように感じます。

 
「ビーコーン等の道具の使い方は、全然知りませんでした。そんな私でも、分かりやすく丁寧に実技、実践を交え2日間学ぶ事が出来、とても勉強に...」 印刷 Eメール

◆受講生3

第12回 東京山スキー学校に参加して

 

はじめに

私は、基本ゲレンデスキーヤーでゲレンデ脇のパウダーを楽しむ程度でした。そんな中パウダーメインの滑走仲間にツリーランの楽しさを教わり、そこで、雪山の知識をもっとつけねば!との思いでこの学校に入校しました。

 

    座学  12月6日・7日(10日・17日)

受講初日、会場に赴くと、自分が一番若いようで、他のメンバーの方々とうまく意思疎通がはかれるか不安な気持ちいっぱいで座学開始。

雪質・天候・道具・雪洞・ルート選定等多くの内容を丁寧に教えて頂いた。が、やはり山スキーそのものを、あまり体験していない状況での講義は少し辛かった。・・・これまで、友人知人に連れて行ってもらっていた状況で、自分で調べる事等はあまりしなかった為でもあるが。。。今回の講習を通して、一回り大きくなった自分を友人知人に見せ、より安全に楽しめる山スキーを企画しようと思った座学であった。

また、座学2日目は12期メンバーと一緒できなかったが、講師の方々の配慮で、別日程で同じ講習をきちんと受講できたのはよかった。

ちなみに、不安な気持ちは、初日終了後の懇親会で少し和らいだ。次回以降も初日に懇親会を実施しておく方が良いと感じた。やはりお酒のパワーは絶大。

 

    実技  第1回 雪崩講習   1月31日・2月1日

ゲレンデスキーヤーの自分は、案の定、ビーコーン等の道具の使い方は、全然知りませんでした。そんな私でも、分かりやすく丁寧に実技、実践を交え2日間学ぶ事が出来、とても勉強になりました。しかし、12期のこれからを物語っているような天候・・・じっとしているのはやはり寒かった。。。

滑る前のCTについてもこれまでゲレンデスキーヤーでは見る影もありませんでした。しかし、雪崩等の話や周りの状況を改めてニュース等を確認してみると、楽しむ前の事前準備の必要性を改めて痛感し、この講習で学んだ事を今後は実践して行こうと感じた講習でした。・・・座学の時に懇親を深めたはずであったが、やはり1回だけでは不十分だったのか、今回の宿での宴会は、短く、数人で終わってしまった。非常に残念。。。

 

    実技  第2回 深雪訓練  2月14日・15日

かぐらでの山行企画。残念ながら、前回に続き、天候が悪く本来の講習ルートへ行けず、ゲレンデ内での講習のみとなった。残念ではあったが、パウダーを楽しめたので、自分的には満足であった。特に、和田小屋泊メンバーへのご褒美の翌日のファーストトラックは、特に良かった。TYGの同窓会も同時に開催されており、多くのファットスキーヤーが集結。その面々が思い思いにファーストトラック滑る。やはりみんなパウダーが好きなようで、30分程でパウダーが食い荒らされていた。

また、初日の晩にTYGのOB・OGが集結しての懇親会も非常に楽しく、山家の深いつながりを感じる事が出来た夜であった。

 

    実技  オプション 2月21日・22日

自分がこの山スキー学校で一番楽しみにしていたメニュー。かぐらでのオプション山行。12期の講習では珍しく、好天で初日は、予定していた雁が峰ツアーを満喫する事が出来た。ただ、板の手入れがまずく、途中ストップ雪に阻まれ、気づけば板の裏に雪、いや氷の塊がくっついて錘を付けた歩行訓練になっていた。こういった際の対処法も講師の方々より教わり、山スキーは奥が深い、覚える事、学ぶ事は多くあるんだなと感じる初日であった。二日目も好天・・・と思いきや、強風の影響で田代側のリフトが全て運休。反射板は楽しめたが、M講師のシークレットルートへ行けなかったのは、非常に残念であった。やはり総じて12期は、あまり天候に恵まれていないのか・・・と思う結果となった。

 

    実技  第3回 雪洞講習  3月6日・7日

今回は、鍋倉山での雪洞講習で、H講師の雪洞をすごく楽しみにしておりましたが、あいにくの体調不良で不参加との事。非常に残念でした。

今回の講習(オプション除く)では、初めての良い天気。3班に分かれで登り始めたがいい天気過ぎて、登りは暑かった。ある人は登り始めて1時間もしない内に500mlのドリンクがなくなった程。この時、背負っていたビールを提供しようかとも考えたが、雪洞完成後の方が、おいしく、かつ有難みがあると思いここは我慢。

その後、無事に目的の場所まで到着。ここまでは、何の問題もなく順調。時間通り。

しかし、雪洞を掘り始めてから間もなく・・・ある講師が雪が固い!と一言。私は、これまで雪洞を掘った事がなく、これが普通なのかと思っていたが、やはり固かった様である。固い雪とはいえ、掘らないと今晩の寝床が・・・その思いでメンバー全員で必死のパッチで掘り続けた。そんな中での我が班のKさんは心強かった。Kさんが掘り始めると雪の大きな塊が次から次にでてくる。流石!!それに負けまいとこちらも掘り進めるが、持病の腰痛が発症し、休憩を余儀なくとる事に。。。そんな繰り返しで

気づけば3時間ぐらい堀り進めていたか、ようやく完成。完成後のビールはやはり旨かった!!その後の晩ご飯からの宴会突入。気づけば他の班の講師も合流し、初日は賑やかな晩酌となった。

二日目は、鍋倉山山頂へ登りそこからドロップイン。しかし、12期メンバーの宿命か、

昨日の好天がどこへやら。やはり天候があれた・・・。ただ、林の中は程よい視界。少し滑り辛い雪質ではあったが、楽しく滑り下りる事ができた。

森太郎に会えなかったのは残念であるが。。。

宿に到着後、卒業山行の班割及びリーダーを決め、解散となった。

 

    実技  第4回 卒業山行   3月21日・22日

楽しみにしていた蓮華温泉。が、やはり12期最大の敵!?天候?に阻まれ、蓮華温泉の営業開始が延期となり、蓮華温泉に泊まる事なく、木地屋へ抜けるルートへ直前の変更。さらに、変更後、結局当初宿泊予定であった21日には、蓮華温泉が営業している旨、発覚。。。これは、まさに・・・。準備段階で色々とあったが、I藤講師、K瀬講師にも所々アドバイス頂きながら、何とかルートをたどる。今回初めて、自分が先頭に立ってルートを進みメンバーを引っ張っていく。という事を体験したが、緊張の連続で、何度も地図を見返す事となってしまった。頻繁に地図を確認することは、時間のロス、最悪目的地に到着できず、ビバーク突入(今回はなかったが。)という事も学ぶ事が出来た。また、最初のうちは、先頭を適度に交代し、各自が、緊張感を持って、経験を積む事も大事である。という事がわかった。そんなこんなで、当初の予定からは少し遅れたが無事木地屋まで抜ける事ができ、全員で宿に宿泊する事ができた。もちろん、夜は宴会。12期メンバーが一番長く宴会を楽しむ夜でもあった。これは、I講師の存在も大きかった。面白可笑しく、周りを盛り上げて頂きました。いや、私以外の12期メンバーも気を使って頂き、あの場を盛り上げて頂いていたのだろう・・・いやはや、一人堪能しすぎてしまった。そうして講習最後の夜は、過ぎていった。翌朝は、講習終了との事で各自、思い思いの行動をとり、帰宅の途へ。

 

最後に

 

今後、12期メンバーや友人知人と山へ出かける際には、今回学んだ事を1つでも多く実践し、自立した山家になれるよう努力致します。

 

講師の皆様、色々とご指導ありがとうございました。また12期メンバーの皆様にも知らない事だらけで多くの迷惑をお掛けしましたが、いつも温かい目でアドバイス等頂きありがとうございました。

山スキーをこれから始める!といった方には、てっとりばやく且つお求めやすいお値段で、知識や技術を学べる良い講座(学校)だと思います。

ただし受講中は、講師陣との決め事は守るという必要最低限の事は実行できる方が望ましいと思います。

自分勝手だと、講師含め受講生や自分にもいろいろな禍が降りかかってくることになります。

そういった意味でも今回の受講は、きちっと「山スキーのイロハ」を学べる内容でよかったです。

 

欲を言えば、もう少し、道具の手入れの仕方や、緊急時の対応方法を実践で多く取り入れて頂けると良かったかもしれません。

 
「今まではなんとなく危なそうというだけでしたが、何故危ないのか、何に気を付けないといけないのか、最初の座学で雪崩に対する知識を叩き込まれ,,,」 印刷 Eメール

◆受講生4

東京山スキー学校に参加して

 

バックカントリースキーは過去にガイドツアーに参加したり、知り合いに連れて行ってもらったりして、楽しく、あまり危険な目にも合わずにこれまでやって来られました。しかし目的地の選定からルートファインディングも全てお任せ、いつもお客さん状態。装備・荷物もリーダー任せ。自立を目指して受講を決めました。

 今まではなんとなく危なそうというだけでしたが、何故危ないのか、何に気を付けないといけないのか、最初の座学で雪崩に対する知識を叩き込まれました。気象も日本に雪が多い理由から、低気圧の動き方まで基本的なことから学ぶことができました。

 

レスキュー訓練

ビーコンサーチは経験したことがありましたが、クロス法での捜索・V字ベルト法で掘り出すことまで行い、実践訓練の意義を実感しました。

 ピットを掘ってのコンプレッションテストなど実際に経験することができ参考になりました。

 

 深雪訓練

強風で予定をこなすことができませんでしたが、苦手の読図講習を基本から学び、またOB・OGの皆様とご一緒でき、学校の絆・歴史を知ることができ大変楽しかったです。

 

 ビバーク訓練

 楽しみにしていました。雪山で寝たら死ぬと謂われていたのに、一晩過ごすなんて!

雪洞掘りが固くて時間がかかり実践ではどうするか考えたりしましたが、とても快適に一晩過ごすことができました。下山時に受講生が膝を痛めてしまい、緊急時の対応も心ならず体験してしまいました。下山後も路上駐車で地元の方々にご迷惑をお掛けしてしまいバックカントリーブームの問題点も考えさせられました。

 

総合実践山行

蓮華温泉が直前で、営業できるの、できないの。で計画の立て方から考えさせられました。泊りで山行は出来なかったですが、逆に普段は計画しないであろうロングルートを経験できました。リーダー役を引き受けましたが、班員の皆様のご協力のもと、無事に実行することができました。今までお客さんでいたのと違い、ルート・装備・読図・ペース配分など気を使うことが多く自立を目指すという目標に一歩踏み出せたと思います。

過去に自分や友人がツリーホールや沢に落ちたりしたことがあり、救助用のロープワークをやりたかったです。さらに搬送も宿で一度やりましたが、雪上でできればもっと良かったと思います。

天候その他なかなか計画通りにいきませんでしたが、逆に良い経験をすることができました。これをスタートラインとして楽しく安全な山スキーを行いたいと思います。

 
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◆受講生5

 

※表題 

自立した山スキーヤーとして守るべき「山スキーのルール」「自然の掟」と今後の実践について

 

※ポイント

①山スキー(スキーを使った冬山登山)のルールと自然の掟とは何か

②山スキーにおける大きな危険要素である雪崩の対策とレスキューの知識と実践

③山スキー登山の効率の良さと危険性の判断の重要性

 

※内容

1.【机上講習1

今回の募集に対し参加したメンバーは9名。各々雪山経験もスキー経験も参加目的も異なるが、学校としての目的は、各自不足している知識と経験値を高めることで、「自立した山スキーヤー」を育てることにある。

最初は山スキーの概要の説明を受け、装備アイテムについて基本となるスキー板、ビンディング、ブーツについて、更には、三種の神器と呼ばれる、ビーコン、シャベル、プローブについて性能、価格帯、使いやすさ等について解説があった。

私はすでに基本装備は持っていたが、これから購入する人にとってはとても参考になったことだろう。

 

2.【机上講習2

雪崩に関する広範な勉強をした。雪性質と変化。弱層の形成。コンプレッションテストの方法。地形判断。雪の結晶について。雪崩レスキューの方法。プルーブの使用方法。ビーコンの取り扱い方法。電波の性質と探索。コンパニオンレスキューの方法と有効性。

ちなみにコンパニオンとは、仲間、連れ、付き添いなどを意味する英語であり、決して飲み会の時の女性を意味するものではない。

 

3.【実技1

1日目の場所は、落倉自然園。まずはスキーにシールを装着することから始まる。

少しだけ林に入りそこで雪崩講習が開始された。まずはビーコンのチェックの方法。リーダーが「発信モード」にして他のメンバーが「探索モード」にして全員が受信できることを確認する。今まで参加したBCツアーだと、ガイドが客の「発信モード」のスイッチONを確認するだけであったが、コンパニオンレスキューの考え方がベースなので、仲間の誰かが雪崩に巻き込まれた際、仲間がサーチモードにしていかに早く探索に入れるかが救出のための重要な要素となる。

 

コンパニオンレスキューにおいて、先ず大切なことは「リーダーの的確な判断と明確な指示」であると思った。

何故かというと、雪崩発生減少に遭遇したパーティー(たまたま居たその他の人を含む)において、埋没者を一刻も早く救出しないと生命の危機であり、同時に雪崩に巻き込まれたという心理的な同様で何から手を付けてよいのか右往左往するばかりで無駄に時間が経過することを避けることが重要であるからである。

 

雪崩救出の際の行動は以下の通り。

     「何人が埋没しているのか」をそのパーティーのメンバーなどからリーダーは聞きつける。

     「消失ポイント」から下で雪上に「身体の一部」が出ているか、「残留物」等を目視し、全体の中でどこをどのように探索すべきかを瞬時に判断し「レスキュー方針:を決め、メンバーに伝え共有をする。

     動けるメンバーの人数確認と担当の割り振り(主にビーコン探索係、プローブ探索係、スコップ係)を支持する。

     ビーコン探索係とそれ以外の人のビーコンを「サーチモード」にしてもらう。(混線を防ぐ)

     ビーコン探索係の人を消滅地点より以下の残留物や期の周辺部に「電波誘導法」にて向かわせ探索をする。

     プルーブ係、スコップ係はザックから取り出し組み立てをしてビーコン係の後を追いかける。

     ビーコン係は「クロスサーチ」により埋没位置の絞り込みをする。

     位置が特定できたらプローブ係やほかのメンバーにもそのことを知らせる。

     プローブ係は探索ポイントを中心にプローブ探索をする。

     スコップ係は斜面の下に向かい連携して雪を掘る。先頭は疲れるので定期的に交代してどんどん掘る。

     発見できた際にもそのことをほかのメンバーに知らせ情報の共有を図る。

     埋没者は頸椎を損傷していることが多いので、首の位置をなるべく変えずに運ぶ。

 

2日目は、ゴンドラで栂池高原に上がる。シール登行で林道まで上がるだけでも不慣れな人がいた。途中、地形判断で雪崩の跡や雪崩の危険性の高い個所を講師から教えてもらう。また、大きな斜面を横切るときは、メンバー間の間隔をしっかりと取る「スペーシング」ことも学ぶ。早大小屋周辺にて、ピット断面観察、コンプレッションテスト、プローブテスト、雪温測定、雪粒観察、プローブ探索の時の感触等の実技を行う。

その後、移動中に雪崩の実践訓練が行われた。上記の要領で実施すること、リーダーの判断と的確な指示、情報共有(何人埋まっているか、何人発見したか等)を慌てずに実行できるかが埋没者の早期発見のために大切であると思った。

 

4.【実技2

かぐらスキー場にて2日間にわたり実施された。

1日目は、強風でリフトが止まったかぐらのゲレンデをシール登行し、更に、第五ロマンスリフト上部まで進み、そこから深雪を滑って降りた。

主に、ハイクアップの仕方と深雪の滑走技術を学んだ。また、読図についても学んだ。

宿泊は和田小屋にて。なんと、和田小屋を貸切にして、歴代のTYGOB,OGが一同に会し、大宴会が行われた。TYGの結束力の強さや人間のパイプの太さ、山スキーを愛する心意気の強さに感銘を受けた。

2日目は、朝一番でノートラックの深雪を滑った。新設を滑ることの気持ちよさを味わうことができた。

 

5.【オプション】(不参加)

 

6.【実技3

雪崩訓練としての企画。3班に分けての実技講習。読図と雪洞掘についてはある程度受講生の判断をさせてもらい勉強になった。

雪山は他のシーズンと異なり、夏道に沿って上る必要がない。気持ちよく登るのもキツイ登りを選んでしまうのも、リーダーの判断によることとなる。

まして、シール登行だとジグを切るにせよ直登に近いにせよ、メンバーの技量も考えてリーダーが道を切り開くことになるので経験を積むことの大切さを学んだ。

1日目、鍋倉山に登り始めるとき、不用意に大斜面をトラバースしてしまうことになってしまった。斜面の下には他の班のメンバーがいて雪崩を誘発した場合は多くの遭難者が出る危険なコース取りだったことを知り、危険判断の甘さを勉強した。

登行時、尾根筋を行かずに尾根のすぐ下をトラバース気味にコースを設定したほうが比較的楽に上れること、雪質によっては沢筋にコースを取り登るケースもあることを学ぶ。

稜線に到着後、雪洞の設定場所については講師陣が決めてくれた。雪庇の下等で、ある程度斜度がある場所であると学習した。

雪洞は、雪が固くちょっと大変だった。私は過去に3回ほど雪洞体験があるので、「雪の搬出に銀マットを使うと効率が良い」など知っていて実践できた。

全員で協力して作業に取り組むことができ、3班の中で最初に美酒(ビール)を口にすることができた。

翌日はガスがありルート選定が難しかったが、講師陣の的確な指示のもと下山することができた。下山ルート選定の難しさを勉強した。

 

7.【実技4】

当初の計画では、初日に栂池から蓮華温泉に行き1泊し、2日目に木地屋に抜けるというコースであったが、蓮華温泉のオープンが間に合わないということで日帰りで天狗原からフスブリ山を経由し木地屋まで行くルートに変更となる。班は2班に分かれる。私は第2班のSLをやるように言われ、先頭を行く。

地形図とGPSを併用していくが、地形図の等高線は10Mであり細やかな地形の変化は表現できていない箇所があり、読図の難しさを知った。フスブリ山を過ぎてからのルートがわかりづらい。スキーでいったん落としてしまうと取り返しがつかなくなることがある。慎重にルートを見極めて落とす必要があるということを学んだ。

 

8.【終わりに】

また、最後になるが、山スキーは通常の雪山以上に危険性を孕んでいるということをわれわれ卒業生全員が肝に銘じるべきだと思う。今シーズンはシーズン初めから遭難騒ぎが相次いだため、テレビや雑誌等では「バックカントリー」という言葉は「危険ドラッグ」と同等の「思慮を欠いた行動」とのニュアンスで扱われ、私は大変悲しい思いをした。

私は、バックカントリースキーを目指す者として、決して世間にご迷惑をお掛けするようなことはしたくないと思い、東京山スキー学校に入校した。

ここで講師の皆様から学んだたくさんの「自然界の掟」を守りつつ、その自然の一端で遊ばせていただくという謙虚な気持ちを持ち続けていきたい。また、今後、その掟を守らずに山に入ろうとする人には、山スキーを愛してやまない他の山スキーヤーに代わり、「言ってわからなければ殴ってでも止める」ことを、山スキー学校の卒業生として実践していきたいと思った。

ご自身の時間を割いて我々受講生の為に親身になって指導していただいた講師の皆様、本当に有難うございました。ぜひこの伝統を、20期、30期と続けていってほしいと思います。