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◆◆総合◆◆

 

 

受講生14

 

 私がこの学校に入って率直に感じたことを書きます。

M尾さんにお願いして申し込み最終ギリギリに入れてもらいました。

入学を決めたものの、山スキーに関しての知識が全くなかったこと、また半年の間万全の体調で実技を受講できる健康面での確信がなかったこと、そして仕事の都合で参加できなくなる可能性があること、など不安な気持ちでいっぱいでした。でも入校式で講師の皆さんの優しい笑顔と同期の方々の熱心な向学心に感化され、緊張は徐々にほぐれて安心したことを覚えています。

 座学は山の知識全般、高度な専門的内容まで解りやすく進められていくので、予習復習と自宅での楽しい勉強の時間が持てました。この頃メールで、B場さんの「滑り込み」の様子に脱帽、同期の皆さんが各自努力していることを感じました。

第一回の実技では、ビーコンの使用方法を習得しました。「ビーコンで十字を切る」前の晩読み込んだ本が役に立ちましたが、やはり自習の成果にはかないません。そして、自分が本当の雪崩で確実に遭難者を救助できるのか、また不安になりました。そして極め付けはザックを背負っての初滑走、右に左に振り回されて、自分の脚前の無さに衝撃をうけました。

 第二回の実技では「登れず」「滑れず」、皆さんに迷惑をかけている自分に対して絶望しました。Y崎講師に何度助けられたことか。帰宅後このままでは皆についていけない、これ以上足を引っ張りたくないと毎日悩んでいました。しかし、同期の皆さんがシールやスキー板、靴、ザックなどについて詳しく教えてくださったのです。気落ちした私の事を皆さんが元気づけてくれました。講師の方々の指導と同期のY布さんやT口さんたちの励ましは何より力になりました。シール無しで急斜面を登るY口さんの姿にも圧倒されました。道具を整備してもう一度頑張ろう、出来うる限り改善をしなければと思いました。

 第三回の実技では、整備した道具のおかげで登りには自信がつき、滑りはまだまだうまくなくとも、転倒時自力で立ち上がれるようになりました。これは何よりも嬉しかった。倉知さんに貴重な水を分けてもらったり、転んだ時でもM田さんがいつも後ろにいて見守ってくれていました。山スキーはメンタルなスポーツだということを理解した訓練でした。持病の「寒いと頭痛になるクセ」もでることなく、雪洞での楽しい一夜はO田さんの「美味しい麹鍋」とM橋講師の「芸術的なトイレ」とともに、あっという間に過ぎていきました。ただ、雪洞が広すぎて寒かったです。翌日の滑走は、講師の後を追うのですが、自分では絶対に滑らない急斜面です。スキーをはいてのシリセード。斜滑降しているのに、体の側面が雪面についたまんまなんです。スキースライディング?でもそれが楽しくって興奮しました。はるか斜面の下で、先に到着して待ってくれている「仲間のところへ行くんだ」という気持ちです。この頃、六期の連帯感はしっかりしたものになっていったのではないでしょうか。

 第四回の実技、総合山行。これが最後のツアーです。何と時の流れは速いのでしょうか。入学して五か月、とうとう迎えた卒業山行。

B班リーダーのS藤さんとサブリーダーのM田さんに支えられツアーは始まりました。憧れの「蓮華温泉越え」は今期初の深雪です。O田さんに名づけられた「コソ練」の成果がありました。登りの前傾姿勢も修正されて楽に登れるんです。余分なエネルギーを使わずに登行するコツを少しずつ身に付けることができました。悪雪に対するスキー運びの難しさも身をもって体験しました。M尾さんは大雪で班構成が崩れたことを「申し訳ない」と言っていました。しかし、全員が一団となってラッセルで蓮華温泉をめざせたことは、今まで以上に連帯感を得た結果となりました。ロッジに到着した時のうれしさは格別で、内風呂は気持ちよくて溜息がでましたね。皆の笑顔がさわやかでした。

S藤さんとM田さんの完璧なリードで帰路も安全に楽しめて最高の卒業山行となりました。H谷さんの天狗原までの単独ラッセルには「車の運転と一緒」とひとり納得していました。昨夜、Y口さんと、N谷さんと三人「水着で露天風呂」できなかったのが心残りでしたけど?

竹の丸ワカンを譲ってくださったT川さんの一日も早い復帰を祈ります。

 

これから東京山スキー学校に入学を希望する方に対して申し上げます。

この学校に入って心から良かったと思っています。自分ひとりでは到底できない素晴らしい経験をしました。以下は教訓です。

●初心者はまず、自分に合う良い道具を揃えること。山スキーの専門店に行って、知識のある人に相談して時間とお金をかけて購入すること。

●入学を決めたら、登る体力をつける訓練を行うこと、怪我をしない身体を創る為にストレッチなどを行うこと。沢山滑ること。

●冬山の知識は必須ですので、気象、読図、装備、レスキューなどしっかり勉強すること。

●転ぶのは当たり前です、全然恥ずかしくないと自分にいいきかせる。講師の方も転びます。

●装備に慣れ親しんで、S山講師いわく「テキパキ」と音がするように物事を運ぶこと。

〇余談ですが、H谷車メンバーだったのでダジャレがみについてしまいました。

「ラーメン」「ラーメン」「ラーメン」と三回唱えるとお茶目になりMaちゅ~。

 

受講生15

 

  まず講師の皆様の熱い指導に感謝致します。講習内容の打ち合わせから実際の山行まで大変な労力が必要とつくづく最後の蓮華温泉へのツアー準備で実感致しました。 また、それまで一緒に活動した受講生の皆様からもいろいろと教えて頂きましたし、特にB班のリーダーを任されたS藤さんには大変お世話になりました。

 

  第一回実技講習

  雑誌などで三種の神器の携行は雪山に入る際には必須との知識のみで実際のところどのような使い方や訓練方法となるのかわくわくして参加しました。 以前に白馬47の午前中の初心者ツアーに参加した時に30分ほど借り物のビーコンで教えてもらったことがあるのですが、実際に時間を区切られて探す困難さと回数を重ねるごとに上達はするのですが、埋没地点と埋没深さなどが変化することで、ビーコンが迷っているのではないかと錯覚に陥ること度々でした。ビーコンが悪いのか、埋めた相方が悪いのか人間不信と機械不信に陥りそうで、来年度はセラピストの同行をお願いしたいと思います。

 

  二日目は、ショベルコンプレッションテストの方法を習いました。 S山講師やM橋講師のピット掘りを最初は見学し、軽がる掘り進みいとも簡単そうにテストを実施しておりました。実際にやってみると1メーターの深さの雪柱を掘り出すのに一苦労で、私の隣で掘っていたご婦人の悪態ぶりが忘れられません。ショベルをもって作業すること自体、幼稚園の砂場遊び以来の大仕事でした。

  実際の雪崩を想定した訓練では、まず現場に駆けつけるまでにリーダーである私がこけてなかなかたどり着けず、なぜかビーコンを持たない設定の埋没ザックが先に見つかり、ビーコン捜索でなかなか発見されないパニック状況では紳士淑女が突然険悪なムードに陥り、ガツガツとショベルを突き立てまくるといった恐ろしい状態となりました。

  そんな過酷な状況で、なぜかビーコンに一人の埋没者のはずが、あちこちで発信電波がみつかり更なる混乱へ。 リーダーとして落ち着いてと小声で皆にお願いしながらよく見ると自分のビープスが自動で発信モードに切り替わっているのでありました。 ショベルにプローブと凶器とするには十分であります。チームメンバーに背中を見ないよう気をつけましょう。

 

  なんとか雪崩訓練も終わり、林道から栂池高原スキー場へちょっとショートカットし林の中を滑走し楽しい深雪を味わい大満足で帰路へつきました。 今シーズンの雪不足を考えるとあの林道わきの林はなかなかいい雪でした。

第二回実技講習

  雑誌などにもさんざん紹介されている神楽峰に踏み入り素晴らしい景色に感動してしまいました。 かぐらスキー場からみる雁が峰の稜線の雰囲気や雑誌の写真と、実際の山の中にわけ入っていく過程で見る景色の素晴らしさは言葉に言い表せないくらい素敵でした。苗場山も大変きれいでした。はじめの滑り出しと林間の深雪はいま思い出しても楽しい思い出です。 今思うと雁が峰から下りスキー場へ滑り込む手前数百メーター続いたサンクラストの悪雪が同じ日であるとは思えないほどです。 あの悪雪の中でもがいている中で、ふと頭によぎったのは「にっちもさっちもいかない」というのはこういうことだったんだと身をもって体験できました。 また、長時間の登りも初めてでとりあえず皆さんについていけたことに満足した一日となりました。

 

  二日目には天候悪化にともないゲレンデ内でスキーとなり、田代スキー場へ滑り込むルートを楽しみにしていただけに残念ではありましたが、ゲレンデ脇を二十歳そこそこの若者のように突っ込んでいく妙齢でない紳士淑女はちょっと変な絵柄でありました。

 

  第二回実習では一日目の悪雪のせいか、けが人も続出、雪山への忘れものも多数あったようで順調でないときの対応を自戒するに十分な経験ができました。スキー場脇の悪雪も積極的に練習に利用しようと改めて山スキーとゲレンデスキーのスキー技術の違いを実感しました。

 

第三回実技講習

  まちにまった雪洞訓練でしかも鍋倉山ということで大変楽しみに参加しました。そもそもの登山経験や通常のテント泊の経験もなく参加したので、逆に具体的な不安がなく漠然と雪洞=遭難のイメージがあり過酷な夜を想像していたのですが、結局、食べ過ぎ、飲みすぎで夜はいつもよりぐっすり眠ることができました。

  ここでも雪洞掘りはショベルの使い方がどうも下手なようで、自分では一生懸命やっているつもりですがなかなか掘り進まずへとへとになってしまいました。 雪量、雪質ともあまり十分でないこともあったようですが、なんでも経験してみないとちょっとしたコツがわからないものです。 それにしてもぽかぽか鍋(酒粕と日本酒)はおいしかったです。

ホットワインも最高でした。ゆでたソーセージやチーズも良かった。雪洞自体が楽しかったです。

  二日目はM太郎に向って滑り込み、ぐっすり寝たせいかパリパリのアイスバーンでもなぜか気持ちが充実していてブナ林の中を気持ちよく滑走できました。 ぜひとも雪の多い、深雪のときに再挑戦したいと思いました。 できる事なら7期も鍋倉山+雪洞ならついて行きたいくらい素敵なロケーションと手ごろなブナ林の斜面でした。

 

第四回実技講習

  天狗原から蓮華温泉の滑り出しは楽しかったのですが、(ほんの少しです、3ターンか4ターン)そのあとはまるで苦行のような下りラッセルを経験しました。どうもテレマークのビンディングでアセントモードのないタイプなので歩きづらく、リーダーいわく道具のせいにしてはいかん、と言われたのですが物欲がふつふつと湧き上がってきました。やはりある年齢を過ぎると金で解決できるものはすべて金でと、安易なほうへ思考が流れるのです。 雪山に入っても頼れるものはお金と、雪をかき分けながら考えることになりました。預金通帳を開くとまた別な思考となるのですが、雪山は現実から離れた夢の世界ですから、ラッセル中の気分は大金持ちです。ビンディングのみならず、次はファットにしようか、どのメーカーにしようかと夢は膨らむばかりです。

 

  蓮華温泉に到着後、露天風呂に入りに行ったのですが、スキーウェアーを着込みスキーブーツ登ることたぶん15分くらいで到着し、湯の温度はぬるいのなんの。こんな秘湯はそう簡単には来ることができないとの誰かの言葉に湯船につかったのは良かったのですが、だんだん寒くなってきて、素っ裸で毛糸の帽子をかぶった変態じみたか格好や、上半身だけ着込んで湯船に下半身だけ湯船につかっている変な光景を楽しむことができました。湯船から出て着替える段になると、指先がかじかんで服がうまく着れず、遭難するではないかと思いました。

 

  翌朝は、前日の下りラッセルの状態により木地屋に下ることを中止し天狗原へ登り返すことになりました。朝7時から4時間半ほど延々と登り出会ったのですが、途中いつまでたっても二日酔いが抜けず頭痛が続き、どうも前日の露天風呂で風邪をひいたようでした。 結局、先行パーティの後をついて前日のラッセルあとについていったのですが3時間を過ぎたころからかなりばててきました。 ちょうど、ばてばてのところに稜線に向かうか、前日の滑走後をたどるかの分岐を見過ごし稜線よりに200mほど歩を進めていました。 GPSで確認し、稜線沿いに登ることに決めたのですが、疲労による不注意を実感しました。地図を持っていても実際の地形と感覚が合わずルートファインディングの難しさをつくづく感じました。GPSの威力を実感しました。

 

  天狗原から栂池高原スキー場への滑り出しは楽しいの一言で、滑り終わったころには頭痛も吹っ飛びアドレナリンだかドーパミンが脳内に充満していたことでしょう。大回りのテレマークターンでサブリーダーとして最後にすべることになっていたのですが、メンバーのヘルプはH谷講師に勝手にお任せして時々最後尾のメンバーを追い抜きつつテレマークターンを楽しみました。 本当に楽しかった。4時間半の登りが報われた瞬間でした。

 

受講生16

 

今後、取り入れたいこと

講習最後は少し分かりあった仲間で次回の山行を計画し実行する事――ルート図、計画書、装備表作成はそれだけでも自立に少しつながると思いました。現地ではすごくまずい時のみ講師が助言するというのもなかなか出来ない事なので学びました。

1回目のいきなりの「雪崩に仲間がまきこまれ、、、、、助けてください」での救出活動練習はよかったです。いきなりの救出対処はどのジャンルの山でもやっておくとよい。会で提案します。

コンプレッションテストは初めて学びました。段々、残雪スキーから深雪山スキーになっているので、テストはまだまだ時間もかかりその結果判断もおぼつかないが,やる事、慣れる事。

 

楽しかった事

1、2回目の2日目に田代側からの滑走が出来ない事は残念でしたが、スキー場の圧雪されていないコースを選んで入ってくださり、たくさん練習できた事は少し慣れてうまくなったような気がして、嬉しかったです。神楽峰のスキー場はいい練習の場になる事も分かりました。

2、講習毎回の宿泊場所が宿屋という事。テントだと下手な私なんか濡れた衣服の対処とか、寒さに故障が痛み出したとかで難儀します。学校は泊まって学ぶは、いい事です。

 

意外だった事

受講生が労山会員ばかりでなかった事は意外でしたが、とてもいいことがたくさん

ありました。海外登山の話、ツアーガイド山行、ワンダーフォーゲル情報、山一辺倒でない山幸彦と海幸彦 スキーヤーからの山スキーヤー等の方々との交流は、なんとなく労山風(こんな言い方、変かな)の日常でなく、これもまた私には新鮮でした。

班編成と講師の固定をしなかった事は、もしかしたらと思っていましたので、よかったです。そして3回と4回はメンバー変えず講師代えるは少しプレッシャーになりましたがいいことでした。O原、S本、Y布班は山慣れて基礎体力もあり、4回目講習は少し気が重かったのですがO原さんの気遣いトップには頭がさがりました。同年令又は年上とパーティ組んでいる会では経験しない事を経験させて頂ました。

講習内容の充実と、受講生の熱心さに本当に感心しました。それと同時に練馬の山スキーメンバーの高年齢化と未熟さ(私もその一人ですが)に寂しさを感じました。

 

受講生17

 

山スキービギナーが山スキー学校に入って思ったことは、全く初めてのことであるから、一つ一つ「下手でいいから自分なりに身に付けていこう」であった。 2回の机上講習と4回の実技講習があった。

第1回実技講習(1月16日-18日)北アルプス・天狗原

<雪崩にあわないために>

落倉自然園でのビーコン訓練(ちょっとピーコンに自信がつきました)

早大小屋周辺での雪崩講習

弱層テスト-雪の状態を知るのに有意義であった

初めてシールをつけて歩いて、おぼつかないながら、すっごいウレシイ!

第2回実技講習(2月6日-8日)上越・神楽

神楽スキー場から神楽が峰を登り、雁が峰を経て神楽スキー場に戻った

シールをつけての登りに少し慣れた。はすしてスキーをザックに装着、つぼ足で登る経験も良かった。下りは雪が少なく、樹木が多く出ていて、大変だった。横滑り、木の葉落としを覚えて、なんとか下りてきた。

第3回実技講習(2月27日―3月1日) 信越・鍋倉山

<雪洞によるビバーク訓練>

シールをつけてのジグザク登りでキックターンを否応なく身につけた

鍋倉山の斜面で各班に分かれて雪洞堀り。3時間余り堀り、最後はA原講師の助力を得て、また、隣のH谷班との同居という形でやっと雪洞の中に納まった。お手洗いも作って快適!さて、反省として机上で教わった「雪洞を快適に掘るコツ」の6条までが私達の班ではあまり生かされなかった。しかし、同居させてもらったお陰で、隣の班から酒や肴がジャンジャン回ってくるという後利益があったし、他班からの客も迎えてにぎやかに盛り上がったのでした。

第4回実技講習 (3月27日-29日)北アルプス蓮華温泉卒業旅行

B班:S藤さんリーダー、宮田さんサブリーダー

3日前から降り続いた雪で思いがけない深雪になった。楽な山行になるはずが、ラッセルに時間をとられる事態に!天狗原からシールをはずして蓮華温泉への下りはほとんどラッセル。後続のパーティを巻き込んで40人近くの人が全員一緒に蓮華温泉に4時ごろ着。

翌日、木地屋へのルートを変更し天狗原へ戻る。昨日下った道をシールをつけずっと登りになった。シールをつけての登りにちょっと自信がついた。S藤さん、M田さん素晴らしいリーダーシップをありがとうございました。