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◆◆第一回実技講習◆◆

 

【山域・場所】       北アルプス・栂池高原

【日程】              2009年1月16日(土)夜~18日(日)

【目的】              雪崩講習会

 

受講生1

 

私の山スキーの経験は、ベアーズ・トレックの熊沢店長と、志賀・尾瀬・立山などには行ったことはあるのですが、雪崩3点セットのビーコン・プローブ・シャベルは持っていませんでした。山スキー学校の入校をきっかけに3点セットをすべて購入し、その必要性を今回の講習で理解すること目標としました。

一日目は落倉自然園周辺でのビーコン基礎講習、未経験の自分は習うより慣れろ、の気持ちでいましたが、講習が始まると緊張の連続と、早く埋設されているビーコンを掘り出さなければと焦る気持ちが先行して、埋設地点での十字法ではビーコンの動作が速くなってしまい、なかなかピンポイントまで絞り込むことが出来ませんでした、後で考えるとある程度まで絞ったらシャベルを使用して掘り始めたほうが早いのではと感じました。

 午後からはA~C班別に分かれてくださいとの講師陣からの指示、班別にまとまってS井講師の説明を聞いていると突然、M尾講師から「すみませーん今そこで雪崩に遭ってしまったのですけど助けてください。」の声。そうか昼食後の講師陣の打ち合わせはこの事だったのかと思いながら、午前中に習得したことを最大限に生かし、班全員で協力してザックとビーコンを掘り出せることが出来ました。

 二日目は栂池BC早大小屋周辺での雪崩講習、ゴンドラを降りて班別行動開始後すぐにビーコンチェック、A原講師から送信・受信の切り替え指示がでるが、自分のDSPにはSEND・SEARCHと明記してあり、頭脳(日本語→英語)とモードの切り替えを一致させるのに苦労しました。(もう少し英語の勉強をしておけばこんなことにならずに)

 その後、早大小屋までシール登高、途中休憩中にA原講師から、「暑い人は脱いで調整してください。」との声、自分はチョット汗をかいていましたが面倒で脱ぎませんでした。

早大小屋上部到着、汗で下着(速乾性)までびっしょり、A原講師によるCTテストの講習中には、濡れた下着が乾くまで体が震えていました、その後の実技講習では中間着にフリースを着るのはやめて薄手のダウンで調整するようにしました。

S山講師の演技から始まった他パーティーの初動捜索訓練では、何人埋まっているのか、又、ビーコン所持の有無などを助かった人から聞き出すのが、重要だと思いました。

今回の「雪崩に遭遇しないために」の講習会では、ビーコンの使用法・CTテスト・スキージャンプテストから初動捜索の方法まで多くのことを学ぶことが出来ました。

講習で学んだことを、今後の山スキーで雪崩に遭わないようにする為に、繰り返し経験を積みながら安全に山スキーを楽しみたいと思います。

 

受講生2

 

 雪崩に遭わないための実技では、ビーコンの操作、捜索、雪崩を予知するためのピットチェックなどについて、時間をかけて学ぶことができました。

 私は、昨シーズン、別のキャンプで雪崩について相当みっちり学んだつもりでしたが、やはりシーズンオフに雪から離れると忘れてしまっていたことが多く、毎年復習が必要だと再認識しました。

 その中で、私が感じたのは、よりアグレッシヴな滑りをフィールドで実現するために、最悪のシナリオを想定したより実践的なスキルの向上を、今後も続けていかなければならないということです。

 

 もし仲間が雪崩に埋もれてしまった場合、生と死の分岐点である15分間に何ができるか、1秒でも早い捜索と掘り出し、安全な搬送など、より実践的なスキルを積む努力を続ける必要があります。

 もちろん、個々人の体力や能力の差はあるものの、その中でベストを尽くすという意識を持たなければ、パーティーを組むことはできないと思います。誰かが助けてくれるだろう、という他力本願なリスクマネジメントは許されないのです。

 この学校では、雪崩回避の基礎を学ぶことはできますが、講師の方々のお世話にならずにツアーを楽しむためには、まだまだ学ぶことが多いと自覚させていただきました。

 

 私は、どちらかというと雪山においては滑りに軸足を置いた「バックカントリースキー」を実践してきました。これからもその志向は変わらないと思っていますが、今回参加して肌で感じたのは、講師の方々の登山家としての「山ヤ仲間の絆の深さ」でした。

 「おまえが埋まったらオレが必ず掘り出してやる!」と、お互いが当たり前のように心に刻んでいるのがひしひしと伝わってきました。

 学校を終えて、すばらしい方々とたくさん出会えたことが何より幸せに感じています。

 今後も、仲間や自分を守るため、そして、もちろん楽しく安全に滑るために、登行や滑走、リスクマネジメント能力等々の向上に努めていきたいと思います。

 どうもありがとうございました。